「とつくにの少女」は2つの国に生きる人間の少女と呪われた人外、相容れぬ者同士が出会ったのちに紡がれるダークファンタジーです。
原作者は「ながべ先生」は多数の人外をテーマとした漫画作品をいくつも描いています。
ストーリーが進むことで謎や伏線が回収されて、独特の世界観の設定が明らかになっていくのが非常に魅力的です。
本作品での重要な登場人物である「シーヴァ」の正体について掘り下げていきます!
とつくにの少女:シーヴァの正体は?
『とつくにの少女 1』読了。
シーヴァ可愛い… pic.twitter.com/eHPSsJMmkZ— 百日紅 (@bluemoon9280) March 25, 2016
シーヴァは外つ国に捨てられた人間の少女です。
本作での世界は人間が住む「内つ国(うちつくに)」と、呪いをもたらす異形が住まう「外つ国(とつくに)」という2つの国に分断されています。
世界で呪いが蔓延している状況下で、人外である「せんせ」は外つ国に捨てられた少女を見つけるところから物語は始まりました。
シーヴァは触れられたら呪われてしまうにも関わらず、怖がることなく懐いていきます。
二人の暮らしぶりに優しさが溢れていて、作品を読んでいるととても微笑ましいです。
物語が進んでくと、徐々にふたりの素性やバックグラウンドが明らかになってきます。
シーヴァの正体は「黒の子」
結論から言うと、シーヴァは母なる黒の神から生まれた「黒の子」でした。
黒の子はせんせから魂を奪うことによって、シーヴァという人になりました。
そして、黒の子はせんせに身体を分け与えたことで、人外として生き延びることができたのです。
人間であったせんせ(先生)の魂を奪った張本人
シーヴァからその事実を知らされたせんせの気持ちを想像すると胸が苦しくなります。
自身の家族である妻と子供が呪いに苦しんだ上に、せんせも人外になってしまったしまったわけですから…
けれど、シーヴァと過ごした短い間でも、せんせは幸せを感じていました。
呪いに晒され続けていて、二人は残された時間もわずかしかありません。
その僅かな時間をともに過ごすという選択をしました。
外つ国の呪いの設定
とつくにの少女の世界での呪い「外つ国の呪い」の設定について整理していきます。
せんせは元々は人間だったが、外つ国の呪いによって人外となってしまいました。
体中は黒く、頭には角が生えた動物のような姿をしています。
その他にも
- 口はない
- 痛みも感じない
- 食べる必要もない
- 寝る必要もない
などのようなことがわかっています。
また、呪いは直接身体に触れると移り、完全なものとなってしまうと木になってしまいます。
シーヴァとせんせはお互いが不完全な状態であるため、呪われていても生き延びることができていました。
まとめ
- シーヴァの正体は母なる黒の神から生まれた「黒の子」
- シーヴァはせんせの魂を奪った張本人でもある
- 外つ国の呪いは身体に触れることで移り、完全なものとなると木になってしまう