『何者』の映画が公開されて話題になりましたが、アナザーストーリーとして『何様』という小説もあります!
内容は本編では語られなかった謎や関連性の低い別の物語も含まれた6編を収めた短編集です。
今回は『何者』のアナザーストーリーである『何様』について深掘りしていきます。
『何様』小説のあらすじと内容
光太郎が出版社に入りたかったのはなぜなのか。
理香と隆良はどんなふうに出会って暮らし始めたのか。
瑞月の両親には何があったのか。拓人を落とした面接官の今は。
立場の違うそれぞれの人物が織り成す、”就活”の枠を超えた人生の現実。
当たり前と言えば当たり前ですが『何様』は『何者』内容を知らないと読んでも楽しめないと思います…。
それぞれ全6編の簡単な内容がこちら
何様のネタバレ
Sponsored Link
【水曜日の南階段はきれい】
主人公拓人の親友である光太郎が瑞月をフッてまで追いかけていた女の子についての物語。
光太郎が出版社に入りたかった理由についてはある女の子と再開するためというのは何者でも語られていましたね。
『出版社に行くことで翻訳家を目指していた連絡の取れない高校の同級生であった女の子と再開できるかもしれない』
たったこれだけの理由ですが、そこで気になるのが相手の女の子です。
この話は光太郎想いを寄せている荻島夕子(おぎしまゆうこ)との過去について深掘りされています!
【それでは二人組を作ってください】
理香、隆良が付き合ってすぐに付き合った理由やなれそめについて。
何者で主要キャラクターとして登場していた小早川里香(こばやかわりか)と宮本隆良(みやもとたかよし)が出会って同棲を始めるまでの話です。
既存キャラクターについて深掘りされているので何者を読み返したくなりますね!
【逆算】
サワ先輩が主要なキャラクターとして登場する何者から4年以上未来の話。
主人公は何者には登場していない松本有季(まつもとゆき)物事をすべて逆算するクセがついてしまったOLです。
若干何者とは関連性が薄くなっていますが、恋愛短編のような内容となっています。
【きみだけの絶対】
新聞に叔父さん(舞台俳優のギンジ)が載った高校生の心境についての物語。
一言で言えば高校生(亮博)が気づきを得ていく話ですね!
【むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった】
本編より少し前の時系列で瑞月の父が登場する物語です。
この物語での主人公はマナー講師をしている桑原正美。
就職活動生に向けた合同説明会で田名部(瑞月の父)と出会います。
『むしゃくしゃ』という言葉に、あえて身を委ねようとする男女の共通点についてフォーカスを当てています。
【何様】
面接時に拓人の隣にいた就活生と面接官のその後の話。
この話は小説のタイトルになっているように本編に続くようなメインとなるの話ですね。
また、就職活動についてなのですが、フォーカスが当てられるのは就活生ではなく面接官側です!
何者の主人公であった拓人を不採用にした面接官の心情。
また、入社一年目にして人事部に異動になった新入社員。
去年まで自分が選ばれる側だったのでにいきなり、人を選ぶ側になった人の心情などが描かれているので非常に面白いですね…。
就活で悩んだ人は特に楽しめる?内容だと思います!
何者との繋がり
物語は話の続きとかではなく、短編集なので繋がりは登場人物だけです。
全体的には何者に登場しているキャラクターを理解していれば、楽しめる作品だと思います。
ただ、思い出せない場合は一度『何者』を軽く読み直してから読むとより良いかもしれません!
まとめ
・『何様』は『何者』のアナザーストーリーが描かれた小説
・内容は『何者』に関わるキャラクターの過去や未来の話
・何者を読んでからでないと楽しめない要素が多いので注意
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
Sponsored Link
本や読書好きの方にシェアしてこの情報を届けませんか?
記事が参考になったという方は
FBなどで「いいね!」もお願いします^^!