『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』の映画が2016年12月に公開されます!
初めて知る人はタイトルがどういう意味なのか?というのが気になると思います。
恐らく映画のCMだけ見ると甘ったるい青春ラブストーリーをイメージするかもしれません…。
原作の小説は読み終わってからまた読み直したくなること必至です。
今回は『ぼく明日』の原作小説について深掘りしていきます。
『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』原作小説
『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』は2014年に文庫として出版された七月隆文による恋愛小説です。
略して『ぼく明日』とも呼ばれていますね!
小説は発行部数が100万部を超えており、WEBコミックでも連載され2016年の7月には単行本が発売されています。
そして、ついに実写映画化されるというわけです…。
ぼくは明日、昨日のきみとデートする あらすじ
京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。
高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけた。
気配り上手でさびしがりやな彼女には、ぼくが想像もできなかった大きな秘密が隠されていて―。
「あなたの未来がわかるって言ったら、どうする?」
小説の紹介ではこのようなあらすじになっています。
多くの人が作品を見る前に気になるのが彼女の持つ秘密とタイトルの由来だと思います。
映画の予告や全体的な雰囲気では、ただのラブストーリーのような印象です。
しかし、物語が進むといい意味で期待を裏切る作品なのでここまで人気が出た理由がわかってきます。
ぼくは明日、昨日のきみとデートする ネタバレ
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※ここからは大幅にネタバレを含みます。
この作品はタイトル自体が気になるような作りになっおり、小説を読み進めていくことで『なぜこのタイトルである必要があったのか』がわかります。
個人的には青春ラブストーリーというよりも、恋愛要素のあるSF(サイエンスフィクション)と言ったほうがしっくりきます。
その理由はヒロインに『パラレルワールド』から来た住人という設定があるからです。
主人公の南山高寿とヒロインの福寿愛美は別の世界の住人であり、福寿愛美は世界間旅行という形で南山高寿の世界に来ているということになります。
その設定でポイントなのが
“南山高寿の世界の住人と福寿愛美の世界の住人では時間の流れが逆”
だということです。
つまり高寿にとっての明日は、愛美にとっての昨日になるということです。
『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』という一見よくわからないタイトルが深い意味を持つことになります。
ややこしいですが体感では高寿が初めて愛美と合った時、愛美にとって高寿と会える最後の日であり、最も親密な状態ということになります。
愛美が『あなたの未来がわかるって言ったら、どうする?』と言ったのは高寿にとっての過去はすでに愛美が経験したことだからとわかりますね!
さらにこのそれぞれの世界の時間の流れが反対である設定が、互いに恋する理由にもつながってきます。
実は愛美がこちらの世界にやってくるのは初めてのことではなく、5歳の時にもこちらの世界に旅行で訪れていたのです。
結末はどうなるのか?
旅行中に爆発事故が起きて愛美は命の危険にさらされます。
そこで愛美を助けたのが他でもない高寿だったのです。
この出来事が愛美が高寿を好きになった大きな要因だと考えられます。
さらに驚きなのは高寿が5歳だった頃、阪神淡路大震災の時に自分を助けてくれた女性が愛美であるということですね。
お互いがお互いを助けていないと自分は存在していなかったことにも繋がります。
最後その真実を知ってしまった高寿はタイム・パラドックスを起こさせないように時間を過ごします。
そして、愛美目線でいうもう一つの結末は最初の出会いだったとうことになります…。
まとめ
ざっくりというと時間軸の流れを中心とした細かい設定があることで、途中鳥肌が立つような話になっています。
細かい設定や描写についてはだいぶ省いていますが、それは実際に小説を読むか、これから公開の映画を見に行った方が色々な気づきがあって楽しめるはずです。
少し大げさですが、個人的には君の名はと同じように『2回見たくなる映画』になる予感がしています。
ネタバレを見てしまった場合は映画はどこに伏線があるかなどの、細かい描写を探すと面白いかもしれません!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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