豪華なキャスト映画化され、話題となっている『怒り』
原作小説で読んだ方もいれば、映画だけ見た方もいると思います。
そこで何よりも気になったのが犯人である山神についてです。
今回は物語の犯人である山神の生い立ちやなぜ犯行に及んだのかなどの動機について深掘りしていきたいと思います。
※内容についてはネタバレを含み、実際に作品に触れた人向けです。
『怒り』の犯人 山神の生い立ちと動機
怒りは作品の特性上『犯人は誰なのか』『犯人は何者なのか』ということについてはフォーカスがあまり当てられていません。
そのため、劇中で山神がとる行動については明確な理由はわかっていません。
ただ、山神が起こした八王子事件についての動機は映画では山神を知る人物が警察の取り調べ時に語っています。
山神が派遣会社の仕事で真夏日に建設現場へ向かっていると全く現場にたどり着けずにいました。
派遣会社に電話で問い合わせをすると『それは、先週の現場だけどw』と馬鹿にされたような口調で告げられ、道も分からずにいたため人の家の前で休んでいたところ家主が帰ってきた。
汗をかいてダレているところに家主の女性が同情して、山神に対して冷たいお茶を差し出した。
山神と同じ建設現場で働いていた人物は山神のことを『人を見下すことを生きがいにしている奴』と表現していました。
そんな人間が他人から同情されたということは『ムカついて殺してしまっても仕方がない』
どういう心境かを読み取るのは非常に難しいですが、八王子事件を起こした動機はただ単純に『ムカついたから』というだけなのではないかと思います。
生い立ちについては何一つ描写がないので、基本的に山神の生い立ちは憶測になります。
事件を起こす前から派遣会社に勤務していることから、ずっとフラフラしている人物であったことは伺えます。
逃走劇は市橋達也の事件がモデルになっていますが、山神の人物像は全く別のものという印象ですね。
生い立ちについては常に不安を抱きながら育ったきたことから、人に対しての観察眼などが養われていたのではないかと考察しています。
また、その不安を解消させる行為があの『怒』という落書きに繋がるのだと考えています。
なぜ落書きをしてしまうのか?
映画の冒頭でも警察が山神が居住していた場所に行った時に描写がありますが、思ったことを書き出してしまっている痕跡があります。
恐らくですが、この落書きをしてしまうのは自分の心を落ち着かせるために行っているのだと思います。
なぜかというと自分が思っていることを書き出すのは不安を解消することに繋がるからです。
色々な悩みややらなければいけないことを頭だけで抱え込んでしまうと人間の脳はパニック状態になってしまいます…。
映画では頭に血が登らないと落ち着かないとも発言していたのも気がかりです。
情報は少なすぎますが、思っていることや抱え込んでいることを紙に書き出すのは落ち着きを取り戻すために行っていると考察しました。
実際にどうなのかはわかりませんが、登場する人物それぞれの設定が作り込まれていることを考えると改めて小説や映画などを作る人達というのはスゴイな~と関心してしまいます…。
かなり個人的な見解なので偏った意見や考えだと思います。
もしも、こうなのではないかという考察があればコメントいただけると嬉しいです^^
まとめ
・山神の動機は映画の描写から伺うに単純に『ムカついたから』
・生い立ちの描写はないが事件前から派遣会社勤務だったことからフラフラしている人物である
・落書きをするのは自分の心理状態を落ち着かせるためと考察
最後まで読んでくれた方、ありがとうございました!
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