毎年ノーベル賞受賞者が発表される時期になると村上春樹が文学賞を受賞するのかと期待が高まっていますね。
もうかれこれ2006年から今年こそ!と期待されているだけに『またか…』と思っている方も多いでしょう。
今回はなぜ村上春樹がノーベル文学賞を受賞するのが無理だと言われるのかについて考察していきます。
村上春樹がノーベル文学賞を受賞するのは無理?
毎年10月頭になると村上春樹ノーベル文学賞受賞なるか!と話題になっています。
2006年のフランツ・カフカ賞を受賞してからずっと有力候補として毎回名前を連ねて今回で10年目になりますね…。
私自身文学についてそれほど詳しいわけではないですが、個人的には今年も村上春樹が受賞するのは難しいのではないかと思います。
感覚的なものですが今まで読んできた村上春樹の作品は読了後にすっきりとした感覚があまりなかったです。
同じような感覚を持っている人は少なからずいるようで、日本人でノーベル文学賞を受賞した川端康成と大江健三郎は村上春樹には越えられないのではないかと言われています。
そのため、今年も受賞は無理なのかな~という感じがします。
期待されてから10年以上経っているので日本国内での反応も悪くなってきた印象です。
また、そこで気になるがどのようにしてノーベル文学賞の受賞者が决められているかということですね。
ノーベル文学賞の選考基準は?
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ノーベル文学賞の選考基準は明確には公表されていません。
しかし、ある程度審査が行われる工程や傾向はわかっています。
その選考工程がこちら
1.数百通の推薦依頼を世界のペンクラブ、作家協会、
大学、受賞者などに送り(600から800)、
推薦された200~300人のリストを年初にまとめる。2.事務局の手を借りて4月までには15人に減らす
3.5月に5人の候補者に絞りアカデミーの春の最終会合に提出。
4.夏の3カ月間、委員会のメンバーは5人の作品を読み、
それぞれにリポートを作る。
会員全員が読めない言語の作家のときは、英独仏語訳で読み比べる。
場合によってはわざわざ翻訳してもらい、極秘に専門家に論文を求める。5.9月に委員会のリポートをもとにアカデミー全体で決める。
「最後は会員の投票で決める。1票差で受賞した人もいる。そして10月のある木曜日に発表する」引用:asahi.com
かなりざっくりしていますが、まとめると最後は多数決で决めているようですね。
それに、なぜか初めて最終候補に残った人には受賞させないという謎の規則が存在するそうです…。
また一部例外的に若い人が受賞したこともありますが年功序列の傾向もあります。
受賞できない理由は小説の作品にある?
他にも受賞には政治的な立ち位置も関係しているようで、村上春樹の作品はノーベル賞と合っていないとも言われています。
過去のノーベル文学賞の受賞作家を見ると政治的なことを書いている人が多いため、受賞を狙うのであれば作風の方向性を変えることに繋がるのでは無いかと思います。
実際にここ数年で作風が変わってきたと感じている読者もいます。
村上春樹がノーベル文学賞の受賞を意識して意図的に行っていることかもしれませんが…。
いずれにせよ、選考基準や今までの傾向などを踏まえると村上春樹がノーベル文学賞を受賞する見込みはかなり低いのではないかと思います。
村上春樹の作品に対する読者の意見
村上春樹の本の楽しみ方がよくわからない。誰か教えてくれないか。ベストセラー作家で毎年ノーベル賞候補だと言うので何冊か読んでみたが、私の頭が足りないせいか(多分そうだと思う)春樹フアンには申し訳ありません。チンプンカンプンで読書中何度も寝落ちしました。
— 横山峰雪 (@1hep4upUDK1FSu8) August 6, 2019
村上春樹がノーベル賞を獲れなかったのは、カズオイシグロの圧倒的な登場人物の豊かさと比べるとキャラの幅が狭いのもありつつ、作品にそこはかとなくある女性蔑視も一因では。これもアファーマティブアクション?
とか考えつつ、ナッツをボリボリ齧りジンを飲んでいる。幸せなGW。— 明知真理子 Mariko Akechi (@marippejapan) April 30, 2019
文藝春秋の村上春樹さんのエッセイを読んだ。
ずっと興味のあった、彼と彼の父上の話だ。一人っ子として生まれた春樹さんは、ずっと好きな作家だった。ノーベル賞を取ろうが取るまいが、好きな作家だ。
できればそんな私のことを、ハルキストなどとは言わないでください。— Kisaragui*きさらぎ (@Sleepy_415pohko) May 17, 2019
村上春樹がノーベル賞こそ獲らねど世界文学として多くの国で親しまれているのは、地下2階を描いているからなのではないかな。
国民性を超えたユング心理学でいうところの「元型」を文学で表現している。— 佐郷 顕/sago hikaru@カルチャープロデューサー (@sago_bechords) April 18, 2019
最後まで読んでくれた方、ありがとうございました!
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