ジョジョの奇妙な冒険、第6部『ストーンオーシャン』
空条承太郎の娘の徐倫が主人公となるジョジョの物語。
ジョジョの奇妙な冒険の中でもひときわ「終わり方」が難しいシリーズでした。
特にプッチ神父のスタンド「メイド・イン・ヘブン」が登場したあたりからは話が難しくなっていますね。
そこで今回はジョジョ第6部の終わり方とプッチ神父について深堀りしていきたいと思います。
目次一覧
ジョジョ6部 ストーンオーシャンの終わり方
ジョジョの奇妙な冒険、第6部ストーンオーシャンの終わり方はジョジョシリーズ最もバットエンドだったといえるでしょう。
ジョジョ6部のボスキャラであるプッチ神父の思惑に乗せられた、空条承太郎と娘の徐倫は死亡。
まさか、時を止めるスタンド能力の空条承太郎が死んでしまうとは考えてもいませんでしたが。
ジョジョ6部の悪の元凶であるプッチ神父の目的は「天国へ行く方法を知ること」
かつて、プッチ神父はディオと親交がありました。
ある日、プッチ神父はディオから「天国に行く方法」について聞かされ興味を持つようになりました。
しかし、その天国に行く方法について知る前に、ディオは空条承太郎に倒されます。
天国に行く方法を知るためには、空条承太郎の記憶を奪うことを考えたプッチ神父は刑務所の教戒師となるのでした。
そして、徐倫は無実の罪でプッチ神父がいる刑務所に収監されます。
さらに面会に来た空条承太郎の記憶はプッチ神父のスタンド能力でディスクの形で奪われました。
そこから、父親空条承太郎の記憶を取り戻すための戦いが始まります。
記憶のディスクを取り戻し、空条承太郎は復活、徐倫と共にプッチ神父を倒すラストだと思われていましたが・・・
プッチ神父の進化したスタンド能力「メイド・イン・ヘブン」は時間を無限に加速すること。
時を止めることができる、空条承太郎のスタープラチナでもあらがうことはできませんでした。
次々にプッチ神父の手に落ちる徐倫と仲間たち、そして最後はエンポリオだけが生き残るとうラストです。
ジョジョの奇妙な冒険史上、主人公側が敗北したのはこのジョジョ6部のみで、唯一バッドエンドのシリーズといえるでしょう。
最後は結局どうなったのか:意味について解説
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ジョジョ6部ストーンオーシャンの最後は、プッチ神父と生き残ったエンポリオの戦いでした。
プッチ神父の進化したスタンド能力で世界の時は無限に加速して、一周し新たな世界が生まれます。
加速した空間で生き残ることができたものは、前の世界で起きていたことが魂に記憶されています。
魂に記憶された過去の出来事は、新しい世界でも同じことが繰り返し起こります。
そして、予知や予感といった形で未来に起きることについて知ることができるのですが、その運命を変えることはできません。
魂に記憶された未来に起こることに対して「覚悟」ができるということがプッチ神父の考えた「天国に行く方法」だったのです。
この未来に起きる運命を覆すことができるのは、プッチ神父のみ。
しかし、プッチ神父だけが運命を変えられることを逆手に取る奇策でエンポリオはプッチ神父に勝利。
時間の加速による新たな世界が誕生する前に。プッチ神父がエンポリオに敗れたため新しい世界は未完成に終わります。
プッチ神父が考えていた、未来で起きることを全員が予知できる世界は生まれませんでした。
新しい世界は、パラレルワールドが生まれただけで過去に起きたことや、今までジョジョシリーズで起きたことは全く関係のない世界です。
ジョナサンジョースターとディオとの因縁や、吉良吉影、ジョルノジョバーナも存在しない世界ということになります。
プッチ神父の無限に時を加速させる能力が途中で途切れてしまったために、全く世界の違うパラレルワールドが生まれたのです。
バッドエンドだと思われたストーンオーシャンのラストでは、徐倫と仲間たちもパラレルワールド住人として生きていました。
前の世界の記憶が唯一のこっている、エンポリオはその姿に涙を流しています。
そして、このパラレルワールドはジョジョ7部の始まりにもなっています。
エンリコ・プッチ神父のその後
進化したスタンド能力で「天国に行く方法」を手にすることができたと思われたプッチ神父・・・
しかし、エンポリオ奇策によって倒されてしまいます。
エンポリオがとった奇策は、プッチ神父の弟であるウェザーリポートのスタンドディスクを使うこと。
そしてこのウェザーリポートはプッチ神父を心底憎んでいた弟のスタンドという巡り合わせでした。
プッチ神父とエンポリオの戦いは、ディオvsジョースター家という構図にもなっていました。
ディオとの意思を受け継いだとも言えるプッチ神父の「天国に行く方法」をジョースター家の意思を受け継いだエンポリオが見事に防いだことになっています。
時を加速させるという完全無敵な能力を手に入れてプッチ神父でしたが、エンポリオに受け継がれたジョースター意思に敗れたということなのです。
結局のところ、ディオの思惑に操られたプッチ神父がジョースター家の黄金の意思に敗れるという最後でした。
プッチ神父が手にした「天国に行く方法」を記したDIOの手記
また、6部ではたびたび「天国に行く方法」という単語が出てきましたが、それが書かれたDIOの手記を復元したという体裁が取られた小説が出ています。
『ジョジョの奇妙な冒険』25周年を記念して発表された小説プロジェクト『VS JOJO』の第2弾である「JOJO’S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN」という作品です。
設定がなかなに凝っていて、本書の著者はスピードワゴン財団から依頼を受けて手記を復元・解読した研究者という体裁になっています!
6部のファンからすると嬉しい作品の一つですね。
まとめ
・ジョジョ6部の終わり方は、主人公の徐倫たちが死んでしまうジョジョシリーズ唯一のバッドエンド。
・プッチ神父のスタンド能力による新しい世界は未完成に終わり、全く別のパラレルワールドが生まれた最後。
・プッチ神父の最後は、ジョースター家の意思を受け継いだエンポリオに弟のウェザーリポートのスタンド能力で敗れる。
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