宮﨑駿の後継者とも言われている米林宏昌さんの最新作『メアリと魔女の花』が2017年の夏に公開されることが決定しました。
『借りぐらしのアリエッティ』を始め、『思い出のマーニー』と2つのジブリ作品を監督として手がけてきた米林宏昌監督ですが、宮﨑駿が監督の作品と比べてしまうと物足りない感が否めなかったです(個人的には)。
特報を見ていて新しいジブリ映画が公開されるのか~と思っていたら、今作の制作会社は『スタジオポノック』
“え?これジブリじゃないの?パクリとか言われているけど…”
純粋に疑問に思ったので今回は『メアリと魔女の花』の原作やジブリのパクリ説について深掘りしていきます。
目次一覧
メアリと魔女の花の原作本『The Little Broomstick』
米林宏昌監督の最新作『メアリと魔女の花』は21世紀の『魔女の宅急便』となるような作品として制作が進められています。
メインコピーが
『魔女、ふたたび』
とあるように宮﨑作品をかなり意識していることが伺えます。
本作品の原作はメアリー・スチュアートの『The Little Broomstick』という児童文学作品です。
初版本は1971年に発行されているかなり古い作品です。
メアリと魔女の花 原作のあらすじ
映画の特報についてはこちら
日本では日本語に訳されたもので『小さな魔法のほうき』という作品として出版されています。
そちらのあらすじがこちら
メアリーは夏休みのあいだ、田舎の古い屋敷に住むシャーロット大おばさまのところに預けられることに。
ある日、近くの森を歩いているとまっ黒な子猫のティブに出会いました。
ティブに導かれるままに森の奥へ歩いてゆくと、七年に一度しか花をつけないという不思議な花“夜間飛行”を見つけます。
庭で見つけた古いほうきに偶然“夜間飛行”の花粉が付くと、ほうきはメアリーを乗せたまま空高く舞いあがりました。
そうしてメアリーが飛んで行き着いたのは…なんと魔女の学校だったのです。
この原作小説はは魔女が登場する作品『魔女の宅急便』や『ハリーポッター』よりも前の作品です。
調べていく過程で分かったことですが“ほうきで空を飛ぶ”という描写など独特の世界観が古くから小説で描かれていたというのには少し驚きました。
ジブリのパクリなの?
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特報の動画を見て
“スタジオポノックって何?ジブリじゃないの?”
と率直に思いました。
中には“ジブリのパクリじゃねーか”という人聞き悪いことがも言われていますが、スタジオジブリも色々とあったようです。
私も全然知らなかったのですが、ジブリの制作部門が『かぐや姫の物語』公開後に制作部門が2014年を持って解体されていたとのこと。
このニュースは宮﨑駿引退という取り上げられ方をしていたので、印象がすり替わってしまったのかもしれません。
そのため、実質スタジオジブリは解散状態となり、米林宏昌監督もこの時ジブリを退職しています。
スタジオポノックについて
スタジオポノックは米林宏昌監督とジブリ作品の宣伝を担当していた西村義明が作った新スタジオです。
二人は思い出のマーニーで監督とプロデューサーという形でタッグを組んでおり、ジブリの実質解体後“スタジオジブリのような作品をもう一度作りたい”ということから設立したそうです。
設立者が語っているようにスタジオポノックは“ジブリの血を受け継ぐ”ために若手スタッフによって作られたと言っても過言はないですね。
実際にスタジオポノックで『メアリと魔女の花』に関わるスタッフの8割はジブリ作品に関わった人物とニュースにもなっています!
それはいくら別のスタジオになったとはいえ、絵も似てきますよね 笑
事情を知らない人はジブリのパクリと思うかもしれません。
宮﨑駿がジブリを解体した理由
宮﨑駿監督は
『スタジオは人を食べていく』
とコメントを残しています。
元々あるものを後継するのではなく、新しい環境で自分達で築いていくほうが良いと考えた末出た結果なのかな~と思います。
ただ、スタジオポノックとして作品を作り続けても、結局はジブリとずっと比べ続けられてしまう気がしています…
いい意味でも悪い意味でもジブリの呪縛は本当に強力ですね^^;
『メアリと魔女の花』公開前の印象と感想
制作側もジブリ退社後の最初の作品ということもあって、かなり意識している印象を受けました。
特にそれを感じたのがメアリと魔女の花のメインコピーの
『魔女、ふたたび』
『魔女の宅急便』という過去のジブリ作品と題材が似ている物語を敢えて映像化するのも、宮﨑駿に対するスタジオポノックの挑戦なんだろうな~と勝手に予想しています。
ジブリと比べる必要性は全くないですが、私もどうしても比べてしまいます。
個人的にはこの作品でどう変わっていくのかが気がかりです。
恐らく映画が公開されたら、私はすぐに見に行くことになるはずです 笑
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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