「太陽の塔」、「四畳半神話大系」、「夜は短し歩けよ乙女」などの作品で知られる、小説家の森見登美彦さん。
「四畳半神話大系」は2010年にアニメ化されましたし、
「夜は短し歩けよ乙女」は昨年に映画化されて記憶に新しいので、ご存知の方も多いのではないかと思います。
中でも個人的に、「四畳半神話大系」は初めて触れた森見作品なので印象に残っています。
物語は並行世界が舞台で、
主人公の「私」は京都大学の3回生です。充実した学生生活に憧れますが、現実は上手くいかずに悔やんでいます。
そのため各並行世界で、「私」は1回生の時に様々なサークルに所属することで(あるいはサークルに入らずに)充実した学生生活を送ろうと意気込みます。
各並行世界では選んだサークルごとの大学生活が描かれており、同時に「私」が憧れる「明石さん」との関係も展開していきます。
今回は、そんな「四畳半神話大系」のキャラクターで、人気の高い明石さんについて詳しく見ていきたいと思います^^
四畳半神話大系の明石さんについて
坂本真綾を知らないなら、ぜひ四畳半神話大系を見てください。キリリとした明石さんを演じていて、とてもカッコイイですよ。 pic.twitter.com/AgzLmyhIHu
— タカノンノ@8/11西G04a (@takanonnotakano) June 17, 2019
「明石さん」の基本情報ですが、以下にまとめました。
・大学2回生
・工学部建築科に所属
・理知的でクール
・黒髪で端正な顔立
・「もちぐま」というマスコットが好き
・蛾が唯一の弱点
・ワンピースに十分丈のレギンスという格好
・名前は著者の友人の「法学部の明石」が由来
明石さんがとにかく可愛い
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黒髪ショートで端正な顔立ち、理知的でクール。一見、近づきにくいようにみえる「明石さん」。
この一面のみを取り上げると、キャラクターとして親しみづらいのでは?と感じる人もいるかと思います。
しかし「明石さん」、人気があるようです。
では、「明石さん」はなぜファンを惹きつけているのでしょう。
ここでは、そんな「明石さん」の魅力を2点ご紹介します。
まず、思ったことをズバッと言うことです。
「明石さん」は、男子学生に休日は何をしているのか、と少し馬鹿にされたような態度で訊かれた際に「なんであなたにそんなことを言わなくちゃいけないんですか」と発言しました。
これには男子学生も凍り付いていました。ハッキリと思っていることを言うのってなかなかできないですよね。
こういった姿には憧れますね!
次に、クールで歯に衣着せぬ物言いとは裏腹に、人間味があることです。
蛾が苦手な「明石さん」は蛾を見ると「ぎょええええ」と大声をあげます。
蛾を握ったシーンでは、「むぎゅっとしました!むぎゅっとしました!」と普段の落ち着きっぷりからは考えられないほど動揺しています。
思ったことをズバッと言うだけでなく、蛾が苦手で極端に動揺してしまうといった隙があるので、ギャップがあって親しみやすくなっていますね。
明石さんにはモデルとなった女性がいる?
さて、そんな明石さんにも、モデルがいるようです。
原作者の森見さんと脚本家の上田誠さんのトークショー「宇宙、京都、四畳半」で、森見さんは次の発言をしています。
「…~ママチャリ琵琶湖一周の友人の妹がモデルなんです。
会ったことないんですけど(笑)。なんか僕が彼の家に遊びに行くと、いつも逃げていく(笑)。そのことを友人経由で伝えてもらったら「何であなたにそんなこと言われないといけないんですか」と言い返されたとか何とかで、それで明石さんのモデルに(笑)。
迎合しない人っていうのか、ニーチェを読破しているような娘で、『この人を見よ』というニーチェがおかしくなる寸前に書いた本があるんですが、それを僕と友人が一緒に読んで面白がっていたら、その妹に「何をいまさら」って鼻で笑われたと後で彼に聞きまして…。」
明石さんのクールな一面・歯に衣着せぬ物言いのルーツはここにあったのですね。
作中でも見られた、「何であなたにそんなこと言われないといけないんですか」というセリフ。
作中だとナレーションも相まってクスッと笑えますが、実際に言われると堪える人も多そうですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
・「明石さん」はクールで落ち着きがある一方で、蛾(自分の苦手なもの)に対しては極端に動揺する、人間味がある。
・「明石さん」のモデルは友人の妹で、思ったことをズバッと言う性格はそこから来ている。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
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