ルドルフとイッパイアッテナのアニメーション映画が公開されるため、盛り上がりを見せていますね。
このシリーズの原作は絵本ですが、すでに四作品も刊行されています。
今回はその中でも三作品目の『ルドルフといくねこくるねこ』のあらすじとネタバレについて紹介していきます。
ルドルフといくねこくるねこについて
『ルドルフといくねこくるねこ』はルドルフシリーズの第三作目であり、『ルドルフとイッパイアッテナⅢ』という位置づけになります。
前作の『ルドルフともだちひとりだち』が刊行されてから14年も期間を空けてから刊行された作品なので、元々は三作目まで出す予定はなかったのではないかと考察しています。
そのため、今までの作品とは少し印象が変わりますが、相変わらず大人も子供も楽しめるものになっています!
今まで読んでくれていた読者層に合わせているからかもしれませんが、幼い子には内容を理解するのが少し難しいと思います。
物語に登場するキャラクターたちも月日が経って成長しているので印象も今までとだいぶ違います。
個人的には絵本も一緒に成長している感じがして、感慨深いですね。
二作目についてはこちら
ルドルフともだちひとりだち絵本のあらすじは?結末のネタバレあり
ルドルフといくねこくるねこのあらすじ
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二作目の『ルドルフともだちひとりだち』ではルドルフはリエちゃんのいる岐阜に戻ることを決心し、仲間の協力の下やっとの思いで飼い主であるリエちゃんの家にたどり着きました。
しかし、そこには別の黒猫が飼われていたのを見て、仲間のいる東京へと戻ってくるという話でした。
二作目は涙なくしては読むことの出来ない物語でしたが、今回はおもしろさに特化した笑える痛快ストーリーです!
あらすじはこちら
ある日、川のむこうからドラゴン兄弟がやってきた。
いったいなにをしに?
最近、ブッチーのようすもなんだかおかしい。
そして、ルドルフにも思いがけないできごとが―。
変わらないようでいて、変わっていく世界のなか、それぞれが自分自身を見つめなおしはじめる、ルドルフとなかまたちの新しい物語。
笑いを誘うようで、少し切ない…。
内容は幼い子どもというよりは小学生向けの内容かもしれません。
子供よりも親がハマってしまうような作品ですね!
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ルドルフといくねこくるねこのネタバレは!最後と結末は?
最初にも書きましたが、この作品は前作からだいぶ間が空いてから出版されています。
もしかしたら、著者の斉藤洋さんの中では前作で物語は完結していたのかもしれません。
しかし、前回も大きく取り上げられた『ノラねこ』と『飼いねこ』の生き方の違いという問題を
中心に話が続いており、物語は新しい展開に進んでいきます。
ある日ルドルフとイッパイアッテナのもとに、以前イッパイアッテナにケンカで負けたドラゴン兄弟のジャックとテリーがやって来た。
話を聞くとドラゴン兄弟の長男であるブラッドとモンタが市川の『足の長いブルドッグ』に重症を負わされたとのこと。
そこでお願いされたのはブラッドとモンタの敵討ちをルドルフに手伝って欲しいというものだった。
最終的に市川へはイッパイアッテナとジャックで行くことになり、ルドルフとテリー(ねこ質として)は東京に残りました。
その後ルドルフとテリーはハトをとりたいというブッチーに誘われ、浅草へ行きます。
そしてこの物語で最も切ないのがルドルフがリエちゃんと再会するところです。
偶然ルドルフは前の飼い主であるリエちゃんと再開します。
しかし、リエちゃんはルドルフに気づかず、ルドルフも一瞬わかりませんでした…。
この出来事でルドルフはショックを受け、葛藤しますが自分なりに整理をつけていきます。
そして、ブッチーに関しては飼い主の金物屋さんが閉店してしまい、田舎に引っ越すことになります…。
けれどブッチーは飼い主を選ばず東京にいる仲間を選択し、ノラねこの道を選びます。
イッパイアッテナが敵討ちに向かった『足の長いブルドッグ』についてはその後東京に現れることになり、ルドルフとブッチーに挑発され、デビルと対決することになり敗北します。
『足の長いブルドッグ』は血統書付きの犬と猫に襲いかかっていたのですが、その理由は自身が雑種の犬であるということが理由でした。
今回のテーマで考えさせられるポイントは『雑種と純血種の違い』という話題です。
人間も同じような悩みや問題を抱えていますが、猫や犬視点で上手くそれを表現されています。
今作で伝えたいのは『自分は自分』ということなのではないかと思います。
今作の見どころ
作中の話題は『ルドルフとリエちゃん』や『ブッチーの選択』、『雑種と純血種』というように内容が多いですが、個人的に一番着目したいのは『雑種と純血種』という部分ですね。
また、ネタバレの内容を見るとわかりますが、今作では『イッパイアッテナ』の出番がほとんどありません…。
ルドルフとブッチーを中心に話が進むので、イッパイアッテナが好きな人に関しては少し物足りなく感じるかもしれませんね。
まとめ
・『ルドルフといくねこくるねこ』は本来刊行予定はなく、後から追加された物語だと考察
・今作は『純血種と雑種』という人間でもある悩みを上手く投影した作品
・イッパイアッテナの登場が少ないため、イッパイアッテナファンはやや物足りない
最後まで読んでくれた方、
ありがとうございました!
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