エヴァンゲリオンで作中屈指の人気を誇るキャラクターの1人である綾波レイ。
作品を観たことがない方でも、一度はTVのCMや街中の広告、スマホゲームのコラボなどで見かけたことがあるのではないでしょうか。
今回はそんな綾波レイの正体は碇ユイのクローン人間なのか、関係性や量産化の理由について深堀していきます^^
目次一覧
エヴァンゲリオン:綾波レイの正体
📅本日6月7日(日)の放送は…
📺tvk
23時00分
『新世紀エヴァンゲリオン』
第弐拾参話「涙」
EPISODE:23 Rei Ⅲ(1996年3月6日放映)📺BS日テレ
24時00分
『新世紀エヴァンゲリオン』
第六話「決戦、第3新東京市」
EPISODE:6 Rei Ⅱ(1995年11月8日放映)#エヴァンゲリオン pic.twitter.com/30k96jJoTY— エヴァンゲリオン公式 (@evangelion_co) June 7, 2020
綾波レイは、TVアニメ・映画シリーズともにエヴァンゲリオン零号機のパイロットとして登場します。
年齢は14歳で、主人公の碇シンジと同じく第三新東京市立第壱中学校の2年A組に通っています。
性格は基本的に寡黙で感情表現が控えめなタイプです。
そのためレイ本人はそのつもりはないですが、作中初期はシンジに対して冷たいとも思える態度を取ったり、
性格が真反対のアスカからは良く思われておらず、険悪なムードになることも多くあるため、
その性格ゆえに周りとのコミュニケーションに軋轢を起こしてしまうこともしばしばありました。
しかしTVアニメ・映画シリーズどちらも碇ゲンドウに親しみを感じている描写があり、シンジにゲンドウの事を悪く言われた際には平手打ちをするなど、感情を爆発させることもあります。
また、シンジとの関りを通して感情表現が芽生えていき、次第に自分の意志が明確になったり、他人(シンジ)のために行動したりするなど人間味を帯びていき、
回を追うごとにいっそう魅力的なキャラクターになっていき多くのファンに愛されています。
綾波レイは碇ユイのクローン人間?
結論から言うと、綾波レイは人造人間・クローン人間です。
しかし、後述しますが厳密に辞書的な意味でのクローン人間ではありません。
ただ、ざっくりと言えばクローン人間であるという認識で捉えて問題ないと思います。
これだけだと「何を言ってるんだ?」となると思うので、ここではレイが作り出された背景も踏まえてご紹介します。
そもそもなぜ人造人間としてレイが作り出されたかというと、エヴァンゲリオン初号機の製造が関係しています。
エヴァ初号機が完成した際、その接触実験の被験者としてユイが初号機に搭乗したのですが、実験は失敗してしまい、ユイはそのまま初号機に肉体ごと取り込まれてしまいました。
そんなユイを救おうと、ユイの夫である碇ゲンドウはサルベージ(救出)計画を試みますが、こちらも失敗に終わります。
しかし、サルベージの際にユイの情報(遺伝子や肉体)を得ることはできました。
このユイの情報と肉体を基に第一の使徒・アダムの遺伝子と掛け合わせて造られたのが綾波レイです。
ですので、レイの肉体は100%ユイのものではないですし、遺伝子的にもアダムが混ざってしまっているので、辞書的な意味でのクローン人間ではありません。
ただ、エヴァを視聴するにあたってここまで詳しく設定を踏まえていなければ楽しめないかというと決してそんなことはないので、大まかに言えばユイのクローンという認識で視聴されても問題はないのかなと思います。
人間ではない
レイは人造人間・クローン人間であるため、人間ではありません。
そのため感情表現が乏しく、基本的に無口で無表情なキャラクターです。
クローン・人造というと感情が欠如していると思うかもしれませんが、決して感情がないわけではありません。
というのも、レイの感情の有無について作品監督の庵野秀明氏は「レイは感情の表現の仕方を知らないだけ」と述べているからです。
実際にレイは初登場時、自身の怪我の痛みを感じていましたし、その後作中ではシンジとの交流を深める中で、自分の感情や意志が確立していきましたね。
なので、作中初期から感情がないわけではないのです。
ただ、たしかに、製造段階で個体としての情報が抹消されていてクローンで親などもいないことを考えると、人間だったら親など身近な人との関りを通じて感情を表現したり育んでいく過程をすっとばすことになるので、感情をどう表現すればいいのかがわからず、無口で無表情というのも共感できます。
私も昔は感情をあまり表に出す方ではなかったので、新旧通して感情が育まれていく過程には涙してしまいました。
第2使徒リリスの魂を注入
上記したようにレイは人造人間であり、初号機とユイの接触実験の失敗からユイを救えなかった背景があって製造されました。
そしてユイの遺伝子と肉体とアダムの遺伝子を掛け合わせて器としての肉体は作られました。
しかしこれでは中身である魂が空っぽであるため、そこにリリスの魂を注入して、生命活動を可能にした結果が綾波レイという人造人間です。
もちろん人造人間とはいえ良い点だけでなく、メリット・デメリットの両方を備えています。
まずメリットは、レイの肉体の損傷が激しく再機能が見込めない場合、クローンとして量産してある肉体に注入されているリリスの魂を新たな肉体に再度移し替えれば、何度でも活動可能ということです。
デメリットは、その肉体が損傷などがひどく使用不可になってしまったら、別の肉体を使用するのですが、別の肉体に魂を移植するので、記憶は引き継げますが当時の肉体が経験した感情を引き継げないことです。
劇中ではレイが入れ替わった際、シンジは自身に対するレイの態度が変わったことを受け止められず拒絶していました。
綾波レイと碇ユイの関係性
レイとユイは作中では直接的には関係性はありませんが、レイの誕生の過程でユイが絡んでいるなど間接的な関係があります。
綾波レイという名前もユイが関係しています。
ユイの旧姓が綾波で、ユイとゲンドウは子どもができた時に子供の名前を「男の子だったらシンジ」、「女の子だったらレイ」と話し合っているシーンがありました。
ですので、ゲンドウはユイに対する未練から彼女の旧姓と女の子の子どもが生まれた際に付けるはずだった名前を名付けたのではないかと考えられます。
その他にも、シンジを守るといった共通項がレイとユイにはあります。
実際に作中ではレイは「碇君がエヴァに乗らなくてもいいように私がする」「私が碇君を守る」といった旨の発言をしていたり、
ゼルエル戦では初号機が活動限界を迎えた際、ユイの意志を反映して初号機が活動再開してゼルエルを倒すなど、彼女たちはシンジを何としても守るという意志がありました。
レイもユイの遺伝子が混ざっているので、もちろんシンジとの交流を通して感情が生まれたのが大きいとは思いますが、無意識的にユイの思いが反映していたのかもしれませんね。
綾波レイが量産化されていた理由
レイは人造人間であるため、それまで活動していたレイが再起不能になったりした際には、替わりとして次のレイが登場するなど作中を通して3体ほど入れ替わり登場しています。
まず1体目のレイはネルフの技術開発班の赤城リツコの母・ナオコに絞殺されて亡くなり、2体目はシンジが出会ったレイであり、3体目は2体目のレイが使徒との戦闘で損傷したため新たに投入されるなどして入れ替わっていましたね。
また、作中にはレイの肉体が無数に液体に浸かって、替わりはいくらでもいることを示唆するシーンもありました。
ではなぜレイはこのように量産されているのでしょうか?
一番大きな理由は、ゲンドウがユイと再会することを意図した人類補完計画には、リリスの魂(生命を生み出す力。リリスは人類の祖であり、地球上の生物を生み出した起源であるため、生命を司る力を持っている)が必要だったからです。
しかし、人類が使徒そのものを対象として何かを試みた際、これまで例えばセカンド・インパクトなどが起きてしまっていて、
使徒の能力と人間による制御ができるといった両方の面を備えた装置が必要だったため、リリスの魂を
宿してはいるもののコントロールできる人造人間(レイ)という形にしたのだと考えられます。
そのほかの理由としては、エヴァのパイロットは貴重であるため、クローン人間であれば量産しておけばパイロットとして何度もエヴァを利用できますし、
またユイに会いたいので、万が一人類補完計画の達成の際に不備があった際に、一体だけだとその一体に何かあった時に替えがきかないデメリットがあるので量産していたのではないかと思います。
まとめ
・綾波レイは碇ユイの情報を基に誕生した人造人間である。
・例の肉体はユイのものだが、その魂は使徒・リリスのものである。
・量産化の理由は、ゲンドウが人類補完計画を通してユイと再開するためにはリリスの魂が必要だったから。
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