ネルフの副司令官である冬月コウゾウ。
シゴデキ感のある渋くてダンディな見た目と、作中で常に司令官のゲンドウの隣にいる姿が印象に残っている方も多くいるのではないでしょうか。
今回は冬月コウゾウの正体は何者なのか、有能で強いのかについて深堀します^^
目次一覧
エヴァンゲリオン:冬月コウゾウ
僕は冬月コウゾウ最強説を推します
未完成だったヴンダー3機完成させたり手足のように操縦してる、ネーメジスシリーズ、Mark9,10,11,12などを開発した、ヴンダー内のL結界密度が高すぎるのに気合いで耐えている、冬月コウゾウは最強です!#シンエヴァンゲリオン劇場版 #エヴァンゲリオン pic.twitter.com/1KcbstTLTC— お絵描きマリりん🎨🖼 (@AskM4r1) March 19, 2021
まずは簡単なプロフィールをまとめると、冬月は1955年4月9日生まれで、年齢は60歳、血液型はAB型で、趣味は将棋です。
身長の記載はないので不明ですが、ゲンドウとそこまで大差なさそうなので、割と高めだと思われます。
渋くてダンディな顔立ちで、身長も高め…作中ではモテてる描写はありませんでしたが現実世界にいたらすごくモテそうですね。
性格は、作中ではあまり不必要な会話が見られないため、基本的にはアップダウンが激しくなく常に淡々とした気質です。
使徒との戦闘時にオペレーション室の職員が動揺している際も、作戦決行に関して慌てず冷静に戦況を分析したり、ネルフ本部が使徒の襲撃に遭ってる最中もゲンドウ同様動じないことから肝が据わっていることが伺えます。
一方でTVアニメのイスラフェル戦では作戦失敗時にシンジとアスカを厳しく叱ったり使徒を倒した後に彼らがいつものように喧嘩しているシーンでは「恥をかかせおって…」と困り顔をしているお茶目な一面もあるので、決して冷淡なだけで人物ではなく、人間味も備えています。
特務機関ネルフの副司令
冒頭でも書いたように、冬月は特務機関ネルフの副司令官を務めています。
いわば司令官ゲンドウの右腕のような存在と言えるでしょう。
副司令官としての作中での主な役割はいくつかあります。
一番大きな務めはゲンドウの人類補完計画を達成することとそのサポートです。
後述とも関わってきますが、元々冬月は京大の教授でゲンドウとユイはその学生でした。要は教え子です。
ユイは優秀な学生で彼は彼女に対して思い入れがあったため、初号機の接触実験の失敗でユイを失ってしまった喪失感はゲンドウと同じく非常に大きかったと考えられます。
ですので、ゲンドウの補完計画を通して、冬月もユイに再会したいという思いがあったのでしょう。
また、思い入れのあったユイの望みがサード・インパクト後の人類の繁栄であったので、ユイの思いを汲んで、補完計画を達成したかったのではないかと考えられます。
その他、上記した使徒殲滅時の戦況分析、エヴァパイロットのフォロー(叱責など含む)、戦闘指揮などをしていました。
新劇場版では彼が直々に戦闘指揮を執った際には数機のヴィレ艦隊をたった一人で壊滅させており、副司令官としての能力の高さがうかがえます。
元は京都大学の教授
先程軽く触れましたが、実は冬月は元々京都大学の教授で、形而上生物学を専門としていました。
ゲンドウとユイは京大の学生で、彼の教え子だったのです。なので、彼らは大学からの付き合いということになります。
もしかしたら、昔からの付き合いで気心が知れているので逆に働きやすい一面もあったかもしれませんね。
一方でちょっと複雑なのは、冬月は教授時代(=ゲンドウとユイの学生時代)から、ユイに特別な想いを抱いていたのです。
それは彼女が優秀な学生としてもそうですし、女性としても特別な想いを持っているということです。
TVアニメではそのように感じさせる描写が見られました。
ただ、彼は彼女に想いを告げることはなく、その想いをずっと胸の内に秘めていました。
なので、教授を退任後に医者を務めていた時にゲンドウと再会するのですが、ゲンドウからユイと結婚したことを聞いたときは相当ショックだったのではないでしょうか。
そういったショックも含めて彼女に対しての想いが、彼の行動原理と言えるでしょう。
だからゲンドウの補完計画を通してユイに再会したいですし、ユイの望みを叶えたいのです。
正体:人類補完計画の真相を知る一人
冬月はゲンドウの側近ということもあり、ゼーレの意図する人類補完計画の真相を知っている数少ないネルフ職員の1人です。
かつ、ゲンドウがその人類補完計画を恣意的に利用してユイと再会しようとしていることも知っています。
ではなぜゲンドウに協力するのかというと、ここまで述べてきたように、理由は主に2つです。
1つ目はゲンドウの補完計画をサポート・達成することで、彼もユイと再会することです。2つ目は、ユイの思い(サード・インパクト後の人類の繁栄・生存)を達成するためです。
また、これは新劇場版の話にはなりますが、根本的には教え子であるゲンドウやマリ、ユイの息子であるシンジやパイロット達に幸せになってほしいという想いがあったのではないでしょうか。
こちらに関しては、かたやゲンドウのサポートをしつつも、一方でマリに間接的に協力する姿勢を見せていることからもその思いを持っていたことがわかります。
シン・エヴァンゲリオンで有能すぎる
冬月はシン・エヴァンゲリオンで有能すぎるキャラクターだと言われています。
元々京大の教授で医者も務めた過去があり、副司令官として冷静な戦況分析やシンジのフォロー、戦闘指揮をとってきたので既に優秀過ぎるのに、です笑
たしかに彼の劇中での活躍を見ればそう言われるのも納得いきます。
ここでは主に数個に絞ってご紹介します。
まず1つ目が、本来ならL.C.L(液体)化している状況なのに、並外れた精神力で人間の姿を保っていたことです。
2つ目が戦闘指揮が優秀で、敵対勢力であるヴィレとの交戦時にはNHGというネルフの保有する空中戦艦を一人で3隻操縦してヴィレを苦戦させたことです。
これらに関しては下記(L.C.L化と戦闘指揮)に後述するので、そちらをご覧ください。
3つ目がヴィレ側の人類補完計画の阻止のためのフォローを、ゲンドウに悟られることなく暗躍していることです。
例えば劇中ではヴァの機体(Mark.09、Mark.10、Mark.11、Mark.12。アダムスの器。)を残しておいたり、リツコにアディショナル・インパクトに不可欠な槍の製造の仕方をあえてわかるようにしていました。
こうした行動からも新劇場版では本当にはゲンドウたち含めてみんなが救われることを望んでいたのがわかりますね。
高濃度L結界に気合で耐えてなかなかLCL化しない
冬月の異常さは、本来ならL.C.L(液体)化している状況なのに、並外れた精神力で人間の姿を保っていたことです。
L.C.Lとは使徒・リリスの放出する生命のスープという液体を指し、ここから人類を含むすべての生命体が生まれました。
そして、生命のスープに加えて、自我があることでそれぞれの生命体はその形状を成しているのです。
人がL.C.L化してしまう場合のケースの一つに、L結界密度が濃すぎる場所に居続けることが挙げられます。
L結界密度とは端的に言えば人が立ち入れる基準値のようなもので、これが濃すぎるとコア化(使徒のコアのように、作中の街や海のように赤くなり、触れようものなら生命活動できなくなる)・L.C.L化してしまい、死んだり、人の形状を保てなくなり液体化します。
ところが冬月はそのL結界密度の濃いNHG(ネルフの空中戦艦の1つ)内に居続けたにも関わらず、自我を失わずに異常なまでに強靭な精神力で耐え続けて、L.C.L化しませんでした。
しかもこの時何が冬月のヤバさを物語っているかというと、冬月はヴィレと戦闘しながらL.C.L化に耐えるということです。
気合と根性がとんでもなく化け物レベルですよね。
でもそれは、マリとの会話後に思い残すことなく液化したことを見ると、本当に教え子たちの幸せを願う思いの強さの表れでもあったのだと思います。
戦闘指揮が完璧で強すぎてやばい
シン・エヴァンゲリオンでは、冬月は司令官としてとても優秀で、戦闘指揮力が非常に高いです。
ヴィレとの最終決戦時には、NHG3隻(エアレーズング、エルブズュンデ、ゲベート)を1人で操縦し、ヴィレを窮地に追いやりました。
具体的には、まずエアレーズングのその絶大な火力(ネルフが保有するNHGで最大火力を持つ)でヴンダーの返り討ちにし、さらにエルブズュンデとの挟み撃ちで艦隊にダメージを与え続け、ゲベートでは不意打ちによってヴンダーに突っ込み、艦隊を貫通し破壊しています。
このように各艦隊の特性を活かして、かつ適切なタイミングで砲撃や突進をするなど、冬月は瞬間的に状況判断する思考力が高く、有能すぎる司令官なのです。
それにしても、ヴンダーはヴィレが保有することもあり戦艦としては他の三隻と異なりスペックが下がるとはいえ、艦隊のトップとして指揮を執り続けてきたミサトのヴンダーを窮地に追いやるくらい圧倒的な差を見せつけてしまうのはすごすぎますね!
まとめ
・冬月はネルフの副司令官であり、ゲンドウの人類補完計画の達成のサポートをしている
・元々京大の教授で、その教え子のユイに特別な想いがあり、ゲンドウに協力している(TV版)
・新劇場版では戦闘指揮力の高さとL.C.L化に気合で耐える強靭な精神力ゆえに有能と言われる
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