ジョジョ5部の終わり方の意味は?ディアボロは最後どうなったの?

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『ジョジョの奇妙な冒険』は荒木飛呂彦さんが原作の漫画です。

1986年から2004年まで週刊少年ジャンプに連載され、2005年から現在までウルトラジャンプにて連載中です。

当初は人気面で苦戦したようですがその独自の世界観が多くの読者を惹きつけて、第1部から始まった物語は今では第8部まで連載されるほど人気を獲得しています。

2012年からは本格的にアニメ化がされ、今秋(2018年)10月5日より第5部の放送が控えています。

今回は第5部の終わり方の意味やディアボロの最後について掘り下げていきたいと思います^^

ジョジョ5部-黄金の風-について

『ジョジョの奇妙な冒険 Parte5黄金の風』は週刊少年ジャンプで1995年52号~1999年17号まで連載されました。コミックスの区分は単行本だと47~63巻(全17巻)、文庫版だと30~39巻(全10巻)になります。

舞台は第4部から2年が経った2001年のイタリアです。

ディオの息子で主人公のジョルノ・ジョバァーナは、ギャングスターになることを夢に掲げ日々過ごしていました。

そんなある日、あることがきっかけでギャング組織・パッショーネのブローノ・ブチャラティに襲われてしまいます。

ブチャラティとの戦いの末に、彼に「パッショーネのボスを倒して組織を乗っ取り、麻薬が浸透した街を立て直す」旨を言いました。組織の麻薬政策に不信感を持っていた彼はジョルノに共感し、自分のチームに入団させます。こうしてジョルノの組織での生活がスタートします。

そしてある時、ブチャラティに組織のボス・ディアボロからある命令が下りました。それはボスの娘であるトリッシュ・ウナを護衛し、ボスに引き渡すことです。

ブチャラティは任務を着々とこなしてディアボロのもとに行き着きます。ところが彼はこの任務の本当の目的はディアボロがトリッシュを殺害することだと知りました。彼は任務を反故してトリッシュを守り、組織を離れます。

こうしてギャングを取り巻く事情が急変し、ジョルノ達とディアボロの戦いが火蓋を切ります。

5部の終わり方とその意味は?

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この項目以降は、ネタバレを含みます。

第5部はジョルノがギャングのボスになったと思われる描写で終わります。それと同時にエピローグに、物語本編が始まる前のブチャラティ達を描いています。

その内容を簡単にまとめると、以下になります。

まずミスタがある件で、スコリッピという人物を訪ねます。

スコリッピはスタンド・ローリング・ストーンズの使い手であり、このスタンドは近々死ぬ運命にある人の前に現れ、安楽死させることができます。

ミスタはスコリッピを訪ねたことでローリング・ストーンズがブチャラティを狙っていることを知り、ブチャラティが安楽死しないように尽力しました。結果としてそのおかげでブチャラティは安楽死、つまりその場で死ぬことは免れました。

しかし、ローリング・ストーンズは死ぬ運命にある人を狙うので、ブチャラティの死期が近いことは決まっていたのです。

そして第5部本編が始まり、ブチャラティはもちろん、最終的にはアバッキオもナランチャも死ぬ運命を辿ることになりました。

このように、どうせ近々死ぬ運命ならばローリング・ストーンズの安楽死を免れた意味があったのだろうかと考えてしまうようなエピソードを最後に持ってきたのです。

荒木さんは第5部について文庫版のあとがきで以下のように述べたそうです。

“この第5部「黄金の風」を描く時にぼくは考えました。

…中略…

もし「運命」とか「宿命」とかが、神様だとか、この大宇宙の星々が運行するように、法則だとかですでに決定されているものだとしたら、その人物はいったいどうすればいいのだろうか?そのテーマがこの第5部「黄金の風」の設定であり、登場する主人公や敵たちです。

…中略…

彼らは「運命」「宿命」に立ち向かい、それを変えていく事なんてできるのだろうか?

そのことをずっと考えながらこの第5部を描きました。

…中略…

「運命」とか「宿命」とかが、そんなに簡単に人間の努力とか根性とかで変えられたら、そんなの最初から「運命」なんて言わないと思うし、軽々しすぎる。そう思いました。”

これらのエピローグやあとがきを踏まえると、たとえ運命(結果)が決まっていたとしても運命(結果)にたどり着くまでの過程で自分が何をするかが大事であることを伝えたかったのかなと思います。

もしミスタが行動を起こさなかったら5部本編は始まらず、アバッキオもナランチャも死なず、死人はブチャラティ1人で済んだのかもしれません。

しかしそれではディアボロはギャングのボスとしてのさばり、欧州を腐らせ続けていたかもしれません。

ジョルノ側の1人1人が行動するという過程を選んだからこそ、物語のラストに繋がる結果を得ることができたのでしょう。

自分の運命そのものは変えられなくても、過程でアクションを起こせば誰かあるいは何かに影響を及ぼし、別の事物の運命が変わるかもしれない。

もちろん行動しても何も変わらないかもしれませんが、何もしなかったら変わる可能性はゼロですもんね。

ディアボロは結局最後どうなった?

圧倒的な能力のスタンド・キング・クリムゾンを持つディアボロに対峙したジョルノは、自身のスタンド・ゴールド・エクスペリエンスを進化させて勝利します。

この進化したスタンド・ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムは動作や意思の力をゼロにする能力を持ちます。

ディアボロはそんな力を持った攻撃を受けてしまったのです。

すると、「麻薬常習者の男に殺される」、「車に引き殺される」など死んでは何度も死ぬというシチュエーションを永遠に繰り返すことになってしまいました。

なぜかというと動作や意思の力をゼロにするとは、死んだという意識すらゼロに戻してしまうようです。

ディアボロは1回死んだら再び死ぬ直前のシチュエーションに巻き戻され、永遠に死に続けること―終わりのない終わりを体験し続けるようです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

まとめると、

・ジョルノ達とディアボロ一派の様々な思惑が絡み合った戦いを描いた作品

・運命が決まっていても、運命にたどり着くまでの過程に焦点を当てて行動すると何かが変わるかもしれない。

・ディアボロは死の直前のシチュエーションから死ぬまでを永遠に体験し続けている

最後まで読んでいただいてありがとうございました!

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