森見登美彦の作品を好きな人は”あの独特の言い回し”に惚れた人が多いと思います。
本を読んでいてクスッと笑ってしまったり、キャラクターがあまりにも魅力的すぎて悶々としたり…
キャラクターも四畳半神話大系の明石さんや夜は短し歩けよ乙女の黒髪の乙女は特にかわいいです。
今回は夜は短し歩けよ乙女が映画化されるということなので、作中の名言(迷言?)についてまとめていきます!
『夜は短し歩けよ乙女』に登場する名言まとめ
森見登美彦作品の中でも特に印象的で忘れらない名言が多いのが『夜は短し歩けよ乙女』です。
難しいことばや回りくどい言い回しなのに、なぜかスラスラ楽しみながら読めてしまいます。
“本を読んでいる姿が魅力的なのは、その本に惚れ込んでいるからに違いない。恋する乙女は美しいという。”
“「忙しいって言う人間ほど閑なものだ。閑であることに罪悪感を抱くから、やたら忙しいと吹聴したがるんだね」”
“薄汚い青春の最中に立ちすくむ大学生が、じつは世界で一番清らかであるという真実はつねに無視される。”
“「学園祭とは青春の押し売り叩き売り、いわば青春闇市なり!」”
“「しかし、どっこい生きている」”
“わけても男たちというのはどいつもこいつも阿呆であり、彼女の好奇心や優しさを己への好意と勘違いしているらしい短絡的思考の持ち主が多数あった。”
“志は素晴らしく美しいが、目的地から真逆の方向へ、全力で走ってる印象が濃い。私は彼の力一杯の逆走ぶりを讃え、握手を求めた。”
“「ごめん。やっぱりおにぎりが好きだ」”
“彼女の友は私の敵、彼女の敵は私の敵、昨日の友は今日の敵。”
“「彼女がすべてに優先するのだ」”
“「泣くものか。眼から、いささか塩水が出た」”
“「神様も我々も、どいつもこいつもご都合主義者だ」”
“私は布団を頭まで引き上げて丸くなり、自分で自分の身体を抱いた。抱いてくれる者も、抱いてやる者のいないがゆえの、やむにやまれぬ自給自足である。”
“恋に恋する乙女は可愛いこともあろう。だがしかし、恋に恋する男たちの、分けへだてない不気味さよ!”
“「ひとりある身はなんとせう!」”
“諸君、異論があるか。あればことごとく却下だ。”
“彼女は微笑み、声にならない声で「奇遇ですね」と言った。私も声にならない声で「たまたま通りかかったものだから」と答えた。”
“私は性欲に流される、私は世の風潮に抗えない、私は一人の寂しさに耐えられない”
“人事を尽くして、天命をまて。”
“かくして先輩のそばへ歩み寄りながら、私は小さく呟いたのです。こうして出逢ったのも、何かの御縁。”
引用:夜は短し歩けよ乙女
私が『夜は短し歩けよ乙女』の名言でも特に笑ってしまったのがこの名言。
“私は布団を頭まで引き上げて丸くなり、自分で自分の身体を抱いた。抱いてくれる者も、抱いてやる者のいないがゆえの、やむにやまれぬ自給自足である。”
さすがにどんなに寂しいときでも、この発想はなかったですね…笑
このような名言がひっきりなしに出てくるのは心の底から脱帽です。
なぜ印象的な名言(迷言)がでてくるのか作者である森見登美彦の経歴について調べてみました。
森見登美彦の経歴を軽く考察
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私自身森見登美彦の作品は
・四畳半神話大系
・夜は短し歩けよ乙女
・きつねのはなし
・有頂天家族
・ペンギン・ハイウェイ
を読んでいるのですが京都ネタの作品が非常に多いです。
恐らくですが、夜は短し歩けよ乙女の『先輩』や四畳半神話大系の『私』は森見登美彦自身がモデルだと思います。
森見登美彦さんは京都大学の農学部出身であり大学院卒です。
私自身理系の人間ですが、恋に焦がれた学生生活を過ごしていたのではないかと勘ぐっています…笑
当時の悶々とした生々しい感情を軽快な言葉で表現できるのはすごいですよね。
モテない男子には非常に刺さります…
『夜は短し歩けよ乙女』の世界観が映画でどのように表現されるかが楽しみでなりません。
まとめ
今回は夜は短し歩けよ乙女に登場する名言(迷言)をまとめてみました。
他にもこの名言があるよ!ということがあればコメントいただければ追加致します!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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