『時をかける少女』というと年代によって連想する作品が全く異なります!
原作をアニメ映画だと思っている人もいれば、ドラマだと思っている人もいるので驚きですね。
映画化が4回、ドラマ化も5回されているので原作が小説だと言うことは意外と知られていません。
小説は1967年に刊行されているものなのでびっくりですよね!
今回はその原作小説の本とアニメ版映画の違い、あらすじやネタバレについて紹介していきます。
目次一覧
時をかける少女 原作小説のあらすじとネタバレ
小説とアニメ映画では時代が違い、全く別の作品と言っても過言ではありません。
原作小説のストーリー
主要な登場人物は中学3年生の少女『芳山和子』と同級生の『深町一夫』、『浅倉吾朗』の3人です。
3人で理科室の掃除をしていた時、実験室で物音がした。
中に入るとさらにガラスの割れる音がしたが、そこには誰もいない。
そして、実験室に漂うラベンダーの香りを嗅いで和子は意識を失う。
その三日後、和子の周りでは事件が起こり始める。
地震で吾朗の家が火事になり、その翌日には吾朗と共に交通事故に巻き込まれそうになった瞬間、危機的な状況が起こったことで彼女は前日の朝にタイムリープしていた。
タイムリープしていることを告白
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和子はタイムリープしたことを一夫と吾朗に告白。
最初は信じてもらえなかったが地震と火事を予言したことで二人は納得した。
彼らはそのことを理科の先生に相談をしたところ、先生は和子の能力を『タイムリープ』だということを説明し、事件の真相を知るために4日前の理科室に戻ることを提案する。
和子は危機的状況になることで自分の意志でタイムリープを行えるようになり、4日前の理科実験室で正体不明の訪問者を待ち受ける。
事件の真相
理科実験室に訪れたのは同級生の『深町一夫』だった。
彼は自分が西暦2660年の未来で暮らしていた未来人であり、未来に戻るために薬剤の調合をしていたことを語る。
一夫との記憶は催眠術によるもので、実際には一ヶ月しか一緒に時間を過ごしていないことも。
そして、この一ヶ月の間で和子に対して恋心を抱いていたことも告白。
しかし、タイムリープの秘密を守るために和子や周りの人から一夫の記憶は消されてしまうが、『また会いに来る』という約束を交わして記憶を消した後に彼は未来へと帰還した。
和子は心の底に残る再び合う約束をした誰かを待ち続ける。
時をかける少女アニメ版のあらすじとネタバレ
2006年に公開された映画で、監督は今でこそ有名な『細田守』監督です。
今までの『時をかける少女』とは違って原作の内容ではなく、原作の時代から約20年後を舞台にした次世代の物語になっています。
アニメ映画のストーリー
アニメ映画での主人公は高校2年生の『紺野真琴』。
その他の主な主要人物は転校生の『間宮千昭』、医学部志望の『津田功介』の二人。
真琴は二人とは普段から『遊び仲間』として親しい関係だった。
ある日真琴は偶然立ち入った密室の理科準備室で不審な影を目撃し、追おうとした際に真琴は転倒して不思議な空間にいる体験をした。
その後その体験を二人を話すと笑われたり、心配をされて信用されなかった。
真琴は二人と別れてから下校中に下り坂を降りている時に自転車のブレーキが故障していることに気がつく。
そのまま電車が近づいている踏切に入ってしまい、死を覚悟した真琴は気がつくと少し前の時間に戻っていた。
体験を真琴の叔母である『芳山和子』に話すと『タイムリープ』であると返答された。
タイムリープを使いこなす
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その後真琴は自分の意志でタイムリープを試みて成功する。
タイムリープをささやかな欲望を満たすために使っている中、真琴は再び叔母の和子に会いに行き、タイムリープをしている話をする。
和子から『真琴がいい目を見ている分、悪い目を見ている人がいるのでは』と言われるが真琴は黄にせず。
それから数日後に功介がクラブの後輩に告白されたことを期に、真琴は千昭に交際を持ちかけられる。
真琴はタイムリープを使ってなかったことにしてしまい、千昭のことを避けるようになる。
その後トラブルに対処するためにタイムリープを使ったことで千昭が真琴の親友と交際することになる。
面白くない状況の中、『功介と交際しているのか』と功介のクラブの後輩達に問われた。
真琴はその後輩と功介との間を取り持とうとして話をする機会を作った。
そんな最中に千昭から携帯に電話が掛かって来て『タイムリープしているだろ』と指摘された。
唖然とした真琴はその会話をなかったことにしたが、この時点で真琴のタイムリープの能力は終わってしまった。
するとそのとき、真琴の自転車を借りて乗った功介とクラブの後輩が通りかかる。
二人が乗った自転車は真琴の目の前でブレーキが故障し、下り坂を暴走して踏切に突入する。
何をしてもだめだと思った瞬間に時間は静止して、目の前に千昭がいた。
千昭からの告白
千昭は未来から来た人間であることを話し、真琴のタイムリープの能力は本来は自分が持っていたものであることと功介たちを助けるために自分に残されていたタイムリープの能力を使いきってしまったことを真琴に告白する。
未来に帰れなくなったことと『タイムリープを過去の人間に知らせてはいけない』ルールを破った理由で千昭は真琴達の前から姿を消した。
翌日学校では自主退学をした千昭の話題で騒然としていた。
その後、和子が過去に好きな男性をずっと待ち続けた体験を語り、『待ち合わせに遅れてきた人がいたら走って迎えに行くのが真琴だ』と励ました。
真琴はタイムリープの能力が1度だけできるようになっていることに気づく。
千昭がタイムリープしたことで1回分だけ能力が戻ったことを察知し、千昭を助けるために最初のきっかけである日の理科準備室にタイムリープした。
真琴は千昭に会いにいき、秘密を全て聞いたことを告げる。
未来に戻ることになった千昭は真琴に『未来で待ってる』と言葉を残した。
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原作とアニメ映画の違い
前提として原作とアニメ映画は『時代』が異なるため、話の内容は全く違います。
こちらでは設定で大きく違う個所について紹介していきます!
タイムリープ能力
【原作】
原作ではラベンダーの匂いを嗅ぐことで能力が目覚めている。
薬品を調合したものを使うことでタイムリープすることができるようになる。
未来人のことやタイムリープの秘密を守るために記憶を消されている。
【アニメ映画】
アニメ版ではクルミ型の装置を体に触れさせることでタイムリープの回数をチャージするというものでした。
また、原作にあった未来人やタイムリープに関する記憶を消すというものはアニメでは使われていません。
未来人の来訪理由と未来の世界
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【原作】
小説に登場する未来人『深町一夫(ケン・ソゴル)』は西暦2660年の未来で暮らしていた未来人。
来訪した理由は未来で採取できなくなったラベンダーを得るため。
【アニメ映画】
アニメ版の未来人『間宮千昭』の住む未来世界の年代や細かいことは明確になっていない。
未来との現代の違いとしては
「空の広さ」
「人の多さ」
「野球や自転車の存在」
を挙げている。
現代へ来訪した理由は未来では失くなってしまった絵画『白梅ニ椿菊図』を見るため。
この絵画は来訪した現代にしかないことから訪れていることが伺える。
両作品の考察
時代背景は異なるもの登場人物の設定は物語の結末は同じような構成になっていますね。
アニメ版に関しては『現代版』にリメイクされてような印象です。
未来の世界や設定については明確に明かされていない部分が多いですが、その分想像や憶測が進むので人によって解釈が変わってきますね。
アニメ版の間宮千昭がいた時代は2660年よりも後だと考察しています。
タイムリープの能力がチャージする形になっていたり、更に先の未来のような印象があります。
特にアニメ版の現代と未来の違いについては興味深いポイントですね…。
最後まで読んでくれた方、ありがとうございました!
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