エヴァンゲリオンではTVアニメ、映画、メディアミックス作品(ゲームなど)で様々な装備が登場します。
装備による強化やビジュアルの変化はロボット作品の醍醐味の一つであり、何よりも童心をくすぐりますよね。
今回はF型装備の強さ、空挺降下戦用、F偏向制御運用実験機AFCエクスペリメントについて深堀していきたいと思います^^
目次一覧
エヴァ初号機のF型装備
エヴァ初号機F型装備はロマン。いつかプラモ作りたいなぁ~。 pic.twitter.com/2UNJmIfHgz
— スガワラタカフミ (@mgs3pwv124) August 14, 2019
F型装備とは、エヴァ初号機を強化するために実装された装備のことです。
初号機と言えば紫色と黄緑色を基調としたデザインですが、F型装備を実装した初号機は肩・腕・胴体・脚に赤紫色やオレンジ色の装甲を纏っていて、より存在感があり強さが伝わってきますね。
F型装備はTVアニメシリーズ本編で登場したわけではなく、ゲームや小説などの派生作品内で登場します。
ゲームが『新世紀エヴァンゲリオン2』、『第3次スーパーロボット大戦α』、小説が『エヴァンゲリオン ANIMA』になります。
設定としては、TVアニメ19話で初号機が第14使徒・ゼルエルを捕食したことで、使徒が体内に持っている「S2機関」を取り込んでアンビリカルケーブルなしで稼働できるようなったので、初号機を攻撃力と防御力を底上げして戦闘力に特化した仕様にしたという背景があります。
S2機関(ソレノイドスーパー機関)とは、使徒に内在している動力源「生命の実」のことです。生命の実を食べた使徒は、基本的に永久に稼働することが可能です。
F型装備の強さについて
このF型装備はTVアニメ本編や映画には登場してないので、作中本編における強さは正直なところ不明です。
ただ、無尽蔵の動力で稼働できるようになったエヴァ初号機に重装備を施しているので、もし本編で存在していたら、ゼルエル以降に登場する使徒にも苦戦することなく勝利していたのではないでしょうか。
というのも後述しますが、刃にA.T.フィールドを展開させることで使徒のA.T.フィールドを相殺したり、A.T.フィールドを利用して大火力の銃撃を可能にしているので、これまでの初号機とは戦闘力が桁違いに上がります。
また、A.T.フィールドの破壊は使徒との戦闘において苦戦する一因でもありますし、初期で言えばラミエルのような火力のある使徒の攻撃に耐えられなかった分の防御力が重装甲で補填されていると考えると、戦闘時の不安要素が圧倒的になくなりました。
以上の点から、本編に登場した場合、圧倒的な強さを発揮するのではないかと考えられます。
しかしこの強化形態にもデメリットがあります。
それは、初号機はF型装備以外の他の装備を付け替えて実装することができないことです。
つまり、これまで戦闘で利用してきた装備が使用不可になってしまうのです。
もし本編で登場していたら、これまで利用し慣れ親しんだ武器や装備を使用できないというのは感覚的にもパイロット的には不安が残る部分があるのではないでしょうか。
この点に関し、エヴァンゲリオンシリーズでメカデザインを担当した山下いくと氏は「F型装備はそれ自体で一つの完結したシステムであり、これ以上の装備は不要である。」と述べているようです。
このように、強さに対して自信があることがうかがえます。
F型装備が登場した回
F型装備は派生作品に登場した装備なので、実はTVアニメや新劇場版などの本編シリーズには登場していません。
エヴァンゲリオンのパチンコなどでは度々登場しています。
エヴァンゲリオンシリーズは本編では、ガンダムや他のロボットアニメのように装備による分かりやすい見た目の変化というのがあまりない印象があるので、逆にそこが他のロボット作品と異なる部分であり、作品を魅力的な面であり際立てている部分であるのかなと思います。
似た名称でF装備いうものは本編第七話で登場しました。
F型装備の種類
F型装備の種類は主に二つで、本体に武装する装備とオプション装備に分かれています。
以下に本体装備とオプション装備それぞれをまとめました。
本体装備
- プログレッシブ・ダガー…プログレッシブ・ナイフを大型化したもの。それによって、殺傷力が飛躍的に上昇する。
- インパクトボルト…初号機の両肩に搭載された装備で、高出力の電撃を発射する。
- マゴロク・エクスターミネート・ソード(マゴロク・カウンターソード)…大型の太刀。刃にA.T.フィールドを展開することができる。
- ビゼンオサフネ…両手で持つ大型の太刀。上記と同様に刀にA.T.フィールドが展開できる。
オプション装備
・全領域兵器マステマ…近距離、中距離、遠距離の全てに対応した兵器。そのため全領域兵器と呼ばれている。
近距離に対応する場合はプログレッシブ・ソード(超振動によって切った対象を分子レベルに分解する)を、中距離ではガトリングガンを、遠距離では2発装備されているN2ミサイルで対応する。
空挺降下戦用
空挺降下戦用とは、“F型”装備ではなく、“F”装備のことを指します。
名前が似ていてちょっとややこしいかもしれませんが、こちらはF型装備とは異なる装備です。
F装備は、要はエヴァを空輸する際の装備のことです。
エヴァが空輸専用の全翼機に搭載されている状態を指しており、何か武器があるなどの装備ではありません。
こちらはTVアニメ版の第7話に登場しました。
なぜF型装備とF装備という似た名称があるかというと、F型装備の設定背景が関係しています。
小説版でゼーレとの対立があるので、ゼーレから新兵器の開発を知られないために・仮にばれたとしてもその中身まで知られないようにカムフラージュの意図があり、あえて似た名称にしたようです。
まとめると、「F装備」がエヴァ空輸装置で、「F型装備」はエヴァ初号機の強化装備です。
F偏向制御運用実験機AFCエクスペリメント
F偏向制御運用実験機AFCエクスペリメントも、いわゆるF型装備です。
上記したF型装備と何がどう異なるのかというと、基本的には異なる点はありません。
そしてこの装備の意図も上記と同様に、攻撃力と防御力、A.T.フィールドを利用して機動力を大幅に向上させて戦闘力の爆上げです。
では、なぜ同じF型装備なのにいろいろと名称が異なるのかというと、発表されている作品によってF型装備の正式名称が異なるからです。
こちらの「F偏向制御運用実験機AFCエクスペリメント」は、PS2の「エヴァンゲリオン2」に登場するF型装備を指します。
F型装備はこの他にも、小説「エヴァンゲリオンANIMA」で正式名称を『A.T.フィールド偏向制御運用実験機』として登場します。
こちらも基本的には戦闘力の特化を目的としているので、上記と異なる点はありません。
ただ、ちょっと違うのはマゴロク・カウンターソードがあるのと、小説版はゼーレと対立しているという設定があるため、ゼーレに有利にならないようにこれまでの武器も利用可能にするためのアームパーツが追加されています。
まとめ
まとめると、
・F型装備とは、エヴァ初号機がS2機関を取り込んだことで無尽蔵の稼働力を利用して、攻撃力、防御力、機動力の爆上げし戦闘に特化した初号機専用装備のこと。
・空挺降下戦用は、F型装備ではなく、F装備の事である。
・F型装備は発表されている作品によってその正式名称が異なるため、様々な言い方がある。
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