漫画「宝石の国」には宝石たちの敵として月人が登場します。
月人は宝石たちの前に現れては彼らをさらっていき、彼らはそれに抗うために月人と戦っています。
月人は謎の多い存在ですが、いったいなぜ彼らに絶えず攻撃を仕掛けてくるのでしょうか?
今回はそんな月人の正体と目的、月人の王子であるエクメアについて掘り下げていきたいと思います^^
宝石の国の月人の正体
宝石たちに絶えず攻撃を仕掛けてくる月人はいったい何者なのでしょうか?
宝石の国に登場するアドミラビリス族という種族には月人・宝石・アドミラビリス族について、ある言い伝えがあります。言い伝えを簡単にまとめると以下になります。
かつて陸地に生息していた生物は、流星の落下で陸地共々海に沈みました。
海に沈んだ人間という生物は魂と肉と骨の3種類に分かれ、長い年月をかけて変化していき、それぞれが生命体を形成しました。
そのうち肉をつかさどる生物は知を重ね紡ぐ特性を持ちます。
骨をつかさどる生物は他の生物を体内に取り込んで長きに渡って生きる術を身に付けました。
魂をつかさどる生物は肉と骨を取り戻すためにさまよっています。
アドミラビリス族の女王であったウェントリコススはこの言い伝えを踏まえてそれぞれの種族について、肉・骨・魂のうち肉がアドミラビリスで、骨が宝石で、魂が月人であると考えていました。
というのも、アドミラビリス族は寿命があり、世代を重ねるごとに後世により多くの知識を繋ぎ(=知を重ね紡ぐという)、宝石は微小生物(インクルージョン)が体内にいることで基本的に不死であり陸地で生活していますし、月人は作中でアドミラビリス族(肉)を捕え、宝石(骨)をさらうように、それぞれの行動が言い伝えと似ているからです。
月人の目的
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月人の目的について宝石たちのまとめ役・金剛先生は、宝石たちを月へさらっていくのは彼らを装飾品にするためだと言ってしました。
ウェントリコススは、月人は人間に戻るために人間を構成していた3つの要素のうち、残り2つの要素である骨―宝石と肉-アドミラビリスを求めていると考えていました。
実際のところはどうなのでしょうか?
月人の本当の目的は金剛先生の「祈り」という能力です。
「祈り」とは魂を分解することができる能力を指します。
物語が進んでいくと、金剛先生も月人の狙いが自分であると宝石たちに告白しています。
なぜ月人が「祈り」を求めているのかというと、安寧の地に行くためです。
安寧と地へ行くためには、分解された魂でなければ行けません。そこで「祈り」の力で魂を分解してもらおうというわけです。
ところが金剛先生は祈ることを辞めてしまいました。そこで金剛先生と一緒にいる宝石たちをさらって動揺をさせて、否が応でも祈らせようと襲撃を繰り返しているのです。
祈りによって現状から脱したいのは月人の生態も関係しています。
月人は宝石と異なり、生活するうえで食事や排せつをしなければなりません。ですが宝石と同様に基本的に死にません。延々と続く生活に苦しみを覚えているようです。
人間であれば誰もが一度は不死になりたいと思ったことがあるかもしれませんが、人間生活が延々続くことを想像すると確かにしんどいですよね。
王子エクメアとは
エクメアは月人のまとめ役です。
金剛先生に「祈り」をしてもらうために、宝石たちをさらうことや月人を宝石たちのもとに送り込むこと、アドミラビリス族を捕えることを画策した張本人です。
これらの策は成功していると言えばしているのですが、それでも金剛先生が動かないので、最終目的の「祈り」までは至っていません。
そのため、自分に負い目を感じています。
性格は、自分たちの目的のために宝石やアドミラビリス族を捕えることも辞さない、冷酷ぶりです。
また、金剛先生を動揺させるためにさらった宝石をある状態にしており、残虐な性格ともいっていいでしょう。
その性格はエクメアの花言葉である「他人を思う気持ち」、「思慕の情」と真逆なのが皮肉ですね。
王子と呼ばれていますが、王家というわけではありません。エクメアに対する特別な呼称として、月人からそのように呼ばれているだけです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
まとめると、
・月人の正体は、人間が肉、骨、魂に分化したうちの魂をつかさどる生物
・月人は金剛先生の「祈り」の能力を求め、金剛先生を揺さぶるために宝石をさらう
・月の王子エクメアは月人のまとめ役で、宝石さらいを画策した張本人
最後まで読んでいただいてありがとうございました!
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