人気作品は主人公とその仲間だけではなく、敵対する登場人物も魅力的ですよね。
ルパン三世でいえば、銭形警部がその立ち位置にあたります。
泥棒と警察という敵対関係であるからこそ、どちらか一方に人気が偏ってしまっていたら、作品はこれほどの人気を獲得していなかったのではないでしょうか。
そこで今回は銭形警部とルパンの関係性、とっつぁんと呼ばれる理由について掘り下げていきたいと思います^^
銭形警部とは
銭形警部の簡単なプロフィールを以下にまとめました。
銭形幸一(ぜにがたこういち)
身長:181cm
体重:73kg
生年月日:1937年(または1938年)12月25日
特技:生け捕り術、手錠投げ、射撃
資格:柔道五段、警視庁背負い投げ技
銭形警部、本名・銭形幸一は『銭形平次捕物控』の主人公・銭形平次の第6代末裔です。
アニメでは第7代目という設定になっているようです。
こちらもルパン三世や五ェ門と同様、第6・7代というのは作者のモンキー・パンチさんの創作です。
性格は、非常に人が好い性格をしています。
そのため作中では、例えばルパンが死ぬと聞いたらルパンファミリーよりも心の底から悲しんでおり、
ある人物の図りによってルパンを射殺してしまった時には殺害したことを悔いて嘆き、
ルパンの死亡が演技で彼が生きていると分かると誰よりも喜んでいます。
また正義感が強くて仕事熱心な性格です。
なので、組織犯罪などの摘発がルパンの逮捕よりも最優先になることがあります。
状況次第ではそれらのことでルパンと共同戦線を張ることも辞しません。『ルパン三世 カリオストロの城』ではカリオストロ公国の陰謀を暴くためにルパンに協力しました。
次に刑事としての能力についてです。
一般的によく知られているイメージでは、ルパンに逃げられ失敗が多い印象がありますよね。そのため能力が低いと思う方もいる方も知れません。
しかしそんなことはなく、銭形は操縦技術、格闘術、生け捕り、射撃、身体能力が優れています。
ルパンたちの活躍によって霞んでいますが、刑事はとして劣っているわけではなく実力は非常に高いです。
銭形が失敗が多く、抜けた刑事という印象を抱いてしまうのはやはり現在のテレビアニメのイメージが強いからだと思われます。
ルパン三世は原作とアニメで設定が異なる顕著な作品で、銭形は特に差異が表れているようです。
作者のモンキー・パンチさんは銭形について、愛蔵版第1巻(中央公論社より1989年に出版)の前書きで「かなり頭のキレる警部として描いたつもり」述べています。
原作の銭形は手段を選ばず冷酷で、頭がキレてルパンの策略を簡単に掻い潜るため、このようなアニメの銭形には少なからず不満を持っているようです。
銭形警部とルパンの関係性
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銭形とルパンは奇妙な関係性をしています。
銭形はルパンは泥棒と警察という敵対関係で、銭形の目的はルパンの逮捕です。しかし上述のように本気で悲しみ、嘆き、喜びを抱きます。
しかも時には共闘もします。利害の一致とはいえ、相手を信頼していなければできないことです。
またルパンはルパンで、銭形について「千人の軍人よりも銭形一人の方が厄介」と言っています。
銭形はルパンに何度も逃げられているにもかかわらず、決して諦めることなく逮捕に勤しんでいるからです。
その発言には何度も戦っている仲としてのある種楽しみや好意、敬意が含まれていることが感じられます。
2人の関係性は、漫画で見かける、もしこの出会い方でなかったら親友だったかもしれないといった関係に近いのではないでしょうか。
一方で原作では独特な関係性が描写されているエピソードがあります。
その話は『週刊漫画アクション』(1976年)に掲載された第64話「義賊部々員」で、ルパンが東西京北大学の電子医学部の学生だった時の話が描かれています。
この話ではルパンが大学でサークル・義賊部の部員募集のために張り紙を貼っていた時に、銭形が同大学の法学部の4年生として登場します。
その時、銭形はルパンに自身が銭形平次の子孫だということを告白します。
このように原作ではルパンと銭形は、同じ大学の出身で面識のある間柄として描かれています。
とっつぁんと呼ぶ理由
ルパン三世シリーズはテレビアニメ、劇場版が何作も制作されてきたので関係性が出来上がった作品から目にする視聴者が多いと思います。
今ではおなじみの銭形の「とっつあん」という呼称についても、視聴者の方もそこに疑問を抱かず、最初から受け入れた形で視ている人が多いかと思います。
いったいなぜルパンは銭形のことをとっつあんと呼ぶに至った経緯はどういうものなのでしょうか?
実は原作ではとっつあんではなく「銭さん(ゼニさん)」と呼ばれています。
とっつあんはアニメが発祥の呼称です。
最初に銭形のことをとっつあんと呼んだのはルパンではなく次元です。
とっつぁんの呼び名はテレビアニメ第2シリーズで定着しました。
おそらく次元はじめルパンがとっつあんと呼ぶようになったのは、個人的には劇中で幾度となく戦っている仲であり、時には共闘もする信頼関係を築けているので、親しみを込めて呼んでいるのだと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
まとめると、
・銭形警部は『銭形平次捕物控』の主人公・銭形平次の第6代末裔
・泥棒と警察という敵対関係でありながら、信頼と友情がある奇妙な関係
・幾度となく戦っている仲なので親しみを込めてとっつあん呼んでいると思われる
最後まで読んでいただいてありがとうございました!
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