ソリッド・シチュエーション・ホラーというジャンルを確立し、世界的なブームを巻き起こした映画「SAW」。
ゲームを仕掛けるジグソウの動機と目的は一体何なのか?
こちらでは、ジグソウの正体や最後はどうなったのかをまとめていきます。
SAWに登場するジグソウとは?
「ゲームを始めよう。」不気味な声が吹き込まれたカセットテープを聞いた瞬間から、強制的にゲームが始まります。
そのゲームとは、出された条件をリミット内にクリアして、生き延びること。
生き延びるためには、痛みを回避できない。
ゲームをクリアできないとはつまり死を意味します。
ゲームと称した死の儀式。これは残酷な連続殺人事件だったのです。
ゲームを仕掛ける者の名前はジグソウ。
ジグソウ・キラーと呼ばれ警察が足取りを追っていますが、その正体は謎に包まれています。
これまでに何人もの犠牲者がいること。
被害者の皮膚の一部がジグソーパズルのピース型に切り取られていること。
助かりたくてもがき苦しむ被害者を、最前列で見ていること。
そしてジグソウは自ら殺しているわけではなく、被害者を死の近くに追いやっているだけだということ。
警察で把握しているジグソウ像とはその程度のものでした。
朽ちたバスルームに繋がれたカメラマンのアダムと医師のローレンス。
2人の間には死体が横たわっていて、限られた範囲で得られるヒントには逃げられるかもしれないと言う希望と、それに伴う痛みや絶望が隠されていました。
ジグソウの動機と目的
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謎に満ちたジグソウのゲーム。
そこには驚きの動機と目的が隠されていました。
ジグソウには死期が迫っていました。
病に侵され、もう手遅れだと病院で余命を宣告されていたのです。
生にしがみつきたいジグソウは怒りを募らせ、命を粗末にする者たちに罰を与えることを考えつきます。
罰を与える対象は、ドラッグ中毒者やリストカットの常習者、放火を繰り返す男などでした。
生きたいと願う自身は死を宣告され、惰性で生きている者が命を持て遊んでいるという不条理。
つまりジグソウにとってはもう望みのない「命」を軽んじる者への一方的で身勝手な怒りが、この一連のゲームの動機でした。
当然追い詰められた被害者たちは生き延びることだけを考えて行動します。
ジグソウにとってはそれこそが望みでした。
生きるために血を流し、生きていることに感謝をすること。
命をかけがえのないものとして認識させる、という使命。
生殺与奪の権を握り神のように振る舞うことでしか、ジグソウと言う自分の存在を他者に認めさせることができなかったのです。
生に感謝し、きっかけを与えた自分を認め、生き直すこと。
それがジグソウのゲームの目的であり、被害者に与えた試練でした。
ジグソウの正体
しかしアダムとローレンスの場合はどうでしょう。
2人にはドラッグの問題も何もありませんでしたが、ゲームに参加させられてしまいました。
そしてジグソウは神ではなく、余命幾ばくもないただの殺人鬼です。
心底生きたいと願う被害者を見極めるためではなく、ただ最前列で人々の苦しみを眺めていました。
逃げのびることの出来なかったアダムたち。
ローレンスの家では家族が人質になっていました。
助けに行くことも出来ず、追い詰められパニックを起こしたローレンス。
自分の足をノコギリで切り、自分に課せられた「アダムを殺す」という課題を終わらせようとします。
そこにローレンスの家族を捕らえていた男が入ってきて、ローレンスを撃とうとします。
しかしローレンスに撃ち殺されたフリをしていたアダムが、男を返り討ちにします。
ローレンスは出血多量で死ぬかもしれない状態のまま助けを呼びに行ってしまいます。
アダムは殺した男のポケットをまさぐり、足枷の鍵を探します。しかし出てきたのはテープレコーダー。
なんとこの男もゲームのプレイヤーだったのです。
愕然とするアダムの後ろで立ち上がる男。
それは映画の冒頭からアダムたちの間に横たわっていた死体。
この男こそが、死体ではなく最前列でゲームを見ていたジグソウでした。
そしてその男は、ローレンスがかつて末期ガンであることを宣告した患者、ジョン。
敬意を払わず、あっさりと自分に死を告げたローレンスに、ジョンはジグソウとして制裁を与えたのでした。
ジグソウは最後どうなった?
立ち上がったジグソウことジョンはアダムに鍵のありかを教えます。
しかしそれはアダムにとってもう救いがないという宣告でした。
アダムは助けを乞いますが、ジョンはアダムに「ゲームオーバー」と言って出口を閉じ去って行きました。
以降「SAW」はシリーズ化され、ジグソウのその後が描かれることとなります。
まとめ
・ジグソウと呼ばれる男がゲームと称して殺人を繰り返している
・ジグソウは命を大事にしない者へ制裁を与えて生に感謝させることを使命としている
・死体だと思っていた2人の間に横たわる男こそがジグソウであり、最前列でゲームを見ていた
最後まで読んでいただいてありがとうございました!
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