生粋の親日家、ウェス・アンダーソンが約4年で完成させたストップモーションアニメ映画「犬ヶ島」
今回は犬ヶ島の映画は面白いのか評判などについてお伝えしていきます!
映画『犬ヶ島』のあらすじ
近未来の日本にある、メガ崎市。
そこではドッグ病が猛威をふるっていました。
人への感染を食い止めるため、市内の全ての犬を隔離し閉じ込めるという宣言がなされ、犬たちはごみ処理場である犬ヶ島へと追放されてしまいます。
先導していたのは小林市長。
市長には12歳の養子・アタリがいますが、アタリもまた愛犬を犬ヶ島へと送られてしまっていたのです。
愛犬・スポッツを探すため、アタリは1人ボロボロの小型飛行機へ乗り込み犬ヶ島を目指します。
小型飛行機は犬ヶ島の上空でエンジントラブルにあい、墜落。
なんとか無事だったアタリの周りには、5匹の犬がいました。
島での暮らしが辛くてご主人を恋しがるレックス、ずっと野良犬として生きてきたチーフ、ドッグフードのCMに出ていたことが自慢のキング、うわさ話の大好きなデューク、野球チームのマスコット犬だったボス。
必死でスポッツを探すアタリに感銘を受けた犬たちは行動を共にすることに。
ところが、そんな彼らの元にアタリを保護するための部隊とロボット犬がやってくる。
犬ヶ島は人間を守るためのものではない。
もっと大きな何かが隠されていることを感じた彼らは団結し、犬ヶ島の秘密と陰謀に立ち向かっていく。
犬ヶ島の感想
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一言で言うならば、めちゃくちゃ可愛いです。
犬好きな人にはたまらない作品だと断言できます。
ストップモーション好きな方も外せない映画です。
オープニングの和太鼓の演奏シーンだけで心を掴まれしまいました。
あとはただ映像に酔いしれるのみです。
ディテールへのこだわりが異常なほど見受けられるので、何度みても新しい発見があって面白く、繰り返し見たくなる中毒性があります。
ウェス・アンダーソン監督の日本への憧れ、日本への愛がぎっしり詰まっていて重たいほどです。
なによりもキャラクターたちのキュートさ!
3Dプリンターなどを使わず、全て手作業で作られたパペットたち。その数合計1097体!
モヘアやアルパカの毛で作られた犬たちの毛並みはサラサラで、ゴミ島をさまよい薄汚れているにも関わらず愛らしさでいっぱいです。
愛らしい犬たちの声優もまた贅沢な面々。
リーヴ・シュレイバーをはじめ、ブライアン・クランストン、エドワード・ノートン、ビル・マーレイ、スカーレット・ヨハンソンなど大物俳優たちが犬たちのキャラクターに魂を吹き込んでいます。
そして忘れちゃいけないのがネーミングセンス。
犬ヶ島というタイトルから始まり、メガ崎市、遥かなる甘皮と奇抜かつ魅力的なネーミングが散りばめられています。
見所は、と問われるならば、全てと答えたくなる。
作品作りに携わった全ての人の愛が感じられる作品です。
犬ヶ島の評価・評判 | 面白いか面白くないか?
評価や評判としては、ウェス・アンダーソン監督作品が好きか嫌いかで分かれるのではないでしょうか。
実際ウェス・アンダーソンの映画は肌に合わない、犬たちは可愛かったけどストーリーが面白くない、結局何が言いたかったのかわからないなどのレビューも多くみられました。
ウェス・アンダーソン独特のテンポの速さ、間の取り方、ブラックユーモア。
これらがネックになった方々にとってはあまり楽しめない作品なのかも知れません。
もう一つ苦手だと言う声が多かったのが、日本語と英語の入り乱れる作りとなっていること。
この映画の1つのポイントではあるのですが、日本人にとっては母国語であるが故に他愛のない言葉でも内容を考えてしまうと言うデメリットが大きかったようです。
ただ好きじゃない派の方でも決まって褒めるポイントは、やはり映像美。
ストップモーションだからこそできる表現、手作りだからこそできる細かな表情の作り込み。
そしてハリウッド映画にありがちな日本風ではなく、まさに日本!と唸らせてくれる描写の数々…
監督の日本へのリスペクトとオマージュだけは文句のつけようがない満点の評価でした。
ストーリー性に重きを置いてしまうと馴染めないかもしれませんが、ストップモーション芸術作品とすればどこを切り取っても面白い「犬ヶ島」。
まとめ
・犬ヶ島は、少年と犬たちとの絆が描かれたストップモーション作品。
・作り込まれて見所が多いので何度見ても楽しめる。
・賛否両論あっても、映像の秀逸さには多くの人が納得する映画。
最後まで読んでいただいてありがとうございました!
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