作品が終了した今もなお、世界中の人々を魅了し続ける「ハリー・ポッター」シリーズ。
ホグワーツ魔法魔術学校を舞台に、主人公のハリー・ポッターをはじめ、その友人たちが数々の困難に立ち向かい、成長していく。
そのハリーたちの勇敢な姿や友情、成長譚、そして魔法の世界観は読み手を夢中にさせますよね^^
今回は、そんな「ハリー・ポッター」シリーズの作者、J.K.ローリング氏の生い立ちや収入などについて深堀りしていきたいと思います。
J.K.ローリングのプロフィール
ここでは、J.K.ローリング氏がハリーポッターを出版するまでの経緯と出版後についてご紹介します。
J.K.ローリング氏は、イギリスのフィクション作家であり、「ハリー・ポッター」シリーズを著したことで、もっとも有名です。
他にも、映画プロデューサーなどもしています。
ローリング氏は、最初の夫との離婚後、生まれたばかりの娘を連れて故郷のイギリスへ戻りました。
そこで、夢だった小説家を目指して、魔法学校に通う少年をテーマとしたファンタジー作品を書き始めました。
この時、貯金もほとんど残っておらず生活は非常に苦しく、貧困からうつ病を発症し、完治するまで数カ月掛かったそうです。
自ら命を絶つことを考えるほど追い込まれた精神状態だった時もあったようですが、生活保護を受けながらシリーズ第一作目となる「ハリー・ポッターと賢者の石」を完成させました。
完成した原稿を出版社に持ち込みますが、どこにも取り合ってもらえず、12社から断られました。
しかしブルームズベリー社の編集長は、自分で読む前に8歳の娘に読ませたところ、非常に良い反応だったため、出版を決定しました。
最初の発行部数500部ほどでしたが、
発売されるや否や、出版社側の予想を大きく上回り、「ハリー・ポッターと賢者の石」は、世界140カ国で1千万部を超える大ヒットを記録しました!
最終的に、シリーズは7作品に至り、その発行部数は全世界で4億部以上となりました。
すごすぎますよね^^
J.K.ローリングの生い立ちと家柄
ローリング氏は1965年、父のピーターと母のアン・ローリングの娘としてイギリスのヤーテ(イェイト)で生まれました。
その後、父と母、妹ダイアンの一家でブリストル、ウィンターボーンに移り、それからチェプストウに近いタッツヒルで暮らしていました。
子ども時代は19世紀半ばに建てられたゴシック風の建物、チャーチ・コテージで過ごし、美しい庭に囲まれて成長します。
この近くには、自然豊かなディーンの森がありました。このような生活環境や、神秘的な森が、彼女の想像力の一助になったのだとか。
中学生時代には、ウィデン・コンプレヘンシヴという中学校に入学すると、同級生に自作の物語を話して聞かせるなど、書き手としての片鱗を見せていたようです。
1990年、ローリング氏の45歳の母は10年以上に及ぶ多発性硬化症によりこの世を去り、このことが精神的に、ローリング氏に大きな衝撃を与えました。
さらに父親との関係については、次第に悪化し、ほとんど話すこともなくなったようです。
このことが作品にも影響し、ローリングは、「自身に良き父親がいなかったため、小説にはハリー・ポッターの父親的人物が多数登場したのだ」と、インタビューで述べています。
確かに「ハリー・ポッター」シリーズにはシリウス・ブラックなど、父親的な人物が多数いましたね。
ちなみに、ディメンターについても、執筆当時の鬱という精神状態から着想を得たのだとか。
やはり、家庭環境や精神状態は、作品に大きな影響を与えることが伺えますね。
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J.K.ローリングの収入と資産はどれくらい?
冒頭でも述べたように、原作は4億部以上発行されました。これだけ作品が売れると、ローリング氏へ入ってくる印税はいくらになるのでしょうか。
各年の雑誌やニュースで取り上げられた、ローリング氏の資産や収入について以下にまとめました。
まず、英日曜紙Sunday Timesには、2002年のローリング氏の年収は、1億2500万ポンド(約182億円)とあり、「歴史上最も多くの報酬を得た作家」と記載されたそうです。
2003年の5月には、ローリング氏がハリー・ポッターの本、映画、その他関連商品から得た収入は約560億円ということが明らかになりました。
2004年のForbes誌では、ローリング氏の資産は5億7千6百万ユーロ、米ドルに換算すると10億円以上であると発表されました。この10億円の収入という金額はなんと、著作家史上初の金額となるそうです。エリザベス女王の収入よりも多いのだとか。
2007年1月には、Forbes誌がエンターテイメント界で活躍する女性で、資産の多い女性トップ20を発表した時には、総資産1210億円で世界第2位を獲得しました。
さらに、2008年のThe Sunday Times Rich Listでは、資産が5億6000万ポンドで、イギリス人女性の12位を獲得しました。
このように、複数の雑誌でランキング上位を獲得するなど、その収入や資産の莫大さがわかりますね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
実は私はハリー・ポッターは原作ではなく、映画を通して知りました。
魔法の世界というものが映像で、あのように緻密に表現されているのには、子供心をくすぐられて興奮したものです^^
原作の存在を知り、それからというもの原作が発売されるたびに読みふけりました。
子どものころは単純に、映画や本の面白さに引き込まれていましたが、
ふと作者の背景を調べたときには、父や母との関係、鬱など苦境も投影されていたのだな…、と驚いたものです。
今回改めて背景を調べ、
その実体験があるからこそ、作品のダークな部分に説得力があるのだと思いました。
また、そういった楽しいだけではない人間らしさがあるからこそ、共感を呼び、これだけ多くの人を魅了しているのかなとも思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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