スティールボールランのストーリーの中で大きな起点になったように見えるアクセル・RO。
「シビル・ウォー」との戦いとてもアツいです。
ホットパンツの正体が明らかになったり、ジョニーの過去、「聖なる遺体」の大部分が集まり大統領が自ら動きを見せ始めるます。
そんな見どころと合わせてアクセル・ROとスタンド「シビル・ウォー」の能力を掘り下げてみましょう。
目次一覧
アクセル・ROとは
ここのアクセルROのセリフ
比喩表現が多いジョジョの中でもかなりストレートな煽り文句だから個人的に好き pic.twitter.com/RWe2nDEGyK
— ヨナタン (@yurikamome28) December 14, 2018
「聖人の遺体」を集めるためにヴァレンタイン大統領が送り込んだ刺客の1人です。
自分が捨てて来たものの幻覚を見せ、罪の意識を利用して攻撃するスタンド能力を持ちます。
その能力を持つきっかけともなったアクセル・ROにとって大きな出来事がエピソードとして語られています。
スティールボールランレースの27年前の1863年のこと、アクセル・ROはドヴォルザークのような音楽家を目指していたのに、戦場へ招集され、最も辺ぴな場所の見張りの任務を命ぜられました。
くる日もくる日も戦場の恐怖とまったく音もない闇夜ばかり眺めていたので、耐えられなくなり、任務中に酒を飲むようになっていました。
そして寝過ごした、そんな時に「敵軍」がやって来ました。
目を醒ました時、見張るために潜んでいた木の下を既に「敵軍」は通過していました。
「ランプに炎をともして、近くや数キロ先の味方の陣営に合図を送る」任務はたったのそれだけでした。
しかし、アクセル・ROはしませんでした。
ランプに炎をともしていたら木の上の自分が見つかって殺されていたからです。
そして、再び静かに残っていた酒を飲みました。
ほどなくして、陣営から銃声が起こり、町から昇る火と煙を木の上から見ました。
町の人々は虐殺され、戦争はそこから敗北へ向かいました。
そして、それが彼のいるゲティスバーグの町でした。
味方の陣営や、自分の住む町の人たちを見殺しに「捨てて」きたことに対する罪を「清め」たいという心がスタンド「シビル・ウォー」を身につけた原因だと本人が語っています。
このスタンド「シビル・ウォー」の能力を使い、ホットパンツの所持していた「遺体」を奪い、ジョニーとジャイロをも追い詰めました。
一度は「遺体」を全て奪ったアクセル・ROですが、覚醒したジョニーの「タスク」の能力で「シビル・ウォー」の攻撃を逆に利用されピンチに陥ります。
諦めずに反撃に出ようとしたところをヴァレンタイン大統領に銃で撃たれ、致命傷を負います。
大統領の攻撃はジョニーに襲いかかったアクセルを止める正当な防衛だったので「シビル・ウォー」の「罪」は移りませんでした。
「遺体」は大統領に奪われアクセル・ROはここで死亡しました。
アクセル・ROのスタンド能力:シビル・ウォー
シビルウォー
アクセル・ROのスタンド
ガンズ・アンド・ローゼズの楽曲から曲はベトナム戦争やケネディ暗殺等色々
を歌っているがスタンドは恐らく
本体に関わるアメリカ南北戦争からかアウトローな雰囲気が似ているかなぁ pic.twitter.com/DcDTp4dqMK
— アカツキ (@syukuhukusiro) August 13, 2019
過去に捨て去ってきた罪が支配する空間を作り出す能力です。
「犯した罪」からは何者であろうと逃れる方法はなく、他人におっかぶせてきよみるしか方法はありません。
「犯した罪」に関する人物や動物、物などが攻撃対象の精神にプレッシャーを与え、弱ったところをラップを巻きつけるようなビジョンが対象を本体ごと拘束します。
そのスタンドのラップに包まれると身動きが取れなくなり潰されてしまいます。
このラップは水をかけることで一時的に「清め」ることができるようです。
この能力の特徴的ところは本体のアクセル・RO自身も「犯した罪」にとらわれていて、それを他人におっかぶせて清めることがそのまま攻撃になっているということです。
自分のスタンド能力から本体が逃げようとしているのは、第4部に登場した鋼田一豊大の鉄塔のスタンド「スーパーフライ」に似ている気もします。
ただし、本体のアクセル・ROだけは自分の罪に関わる「犯した罪」によって死んだ人たちの亡霊をコントロールできるようです。
「シビル・ウォー」のスタンドビジョンはロボットのような見た目ですが、人型です。
はっきりとその姿が現れていますが、直接的な攻撃をする描写はありませんでした。
アクセル・ROの願いから生まれたようなスタンド「シビル・ウォー」の目的は、自分の罪を「清める」ということです。
「自分を殺させる」ことによってその相手が自分を捨てて前へ進むことになります。
それによって、アクセルが捨ててきた過去の罪を全てを、アクセルを殺した相手が捨てたものとしておっかぶせることができ、アクセル自身は「清め」られたことになります。
これがスタンド「シビル・ウォー」の完成形です。
罪を「清め」られると無傷で蘇ることができ、罪をおっかぶった相手の攻撃で殺されることは無いようです。
しかし、本体のアクセル・ROが清められた後もスタンドのルールは継続しており、罪をおっかぶったジョニーをアクセルが殺したことにより、再びアクセルが全ての罪をおっかぶり直すということになりました。
アクセル・ROの強さ
誰の人生にも成功したことがあれば失敗したこともあり、嬉しいかったこと悲しかったことはあるはずです。
そういった体験の負の部分を増幅して、精神を内側から攻撃するのがアクセル•ROと「シビル•ウォー」の強さです。
やり直したいけど取り返しのつかない後悔するような体験の無い人など、まずいないので攻撃を回避するのが困難です。
過ぎてしまったことはどうにもならないので責めて「清め」たい思う心の弱いところ、トラウマのようなもので充満させられる空間を作り出せるのは実際にあったら嫌なスタンド能力のトップクラスだと思います。
しかし、本体のアクセル・ROの生い立ちを考えてみると、戦時中の任務での失敗が故郷を破壊し、自国の敗戦に繋がりました。
自分が助かるために故郷を捨てたことは大きな後悔とトラウマになることは明らかです。
絶望的な罪の意識を「清め」たいという精神力からの能力だと思うと、スタンドは強力なものになるのがうなずけますね。
アクセル・ROの名前の由来や元ネタ
アクセル・ROという名前を聞けば、ガンズ&ローゼズ のボーカルリスト、アクセルローズが由来なのは明らかですね。
シビル・ウォーの名前と合わせて由来と元ネタを掘り下げてみましょう。
アクセル・ROの名前の由来:アクセルローズ
ガンズ アンド ローゼズは1985年3月、「Hollywood Rose」のアクセル・ローズとイジー・ストラドリン、「L.A.Guns」のトレイシー・ガンズらによって結成されました。
バンド名は、互いの前身バンド名を組み合わせ、Guns N’ Rosesと名付けられましたが、このメンバー構成は長続きせず、トレイシー・ガンズをはじめとするL.A.Gunsの3人の元メンバーが相次いで脱退しました。
代わりにベーシストのダフ・マッケイガン、ギタリストのスラッシュ、ドラマーのスティーヴン・アドラーが加入し、初期ラインナップが完成しました。
ヒット曲を出し、有名なっていくガンズ アンド ローゼズですが、様々な理由でメンバーが入れ替わります。
メンバーが変わって変化していくバンドの個性や音楽性に、過去を「捨てて」きたアクセル•ROのキャラクター性を垣間見る気がします!?
シビル・ウォーの名前の由来:ガンズ・アンド・ローゼズの楽曲
「シビル・ウォー」という言葉自体はcivil=市民、war=戦争から「内戦」という意味です
特にアメリカでは1861年から1865年にかけて、北部のアメリカ合衆国と合衆国から分離した南部のアメリカ連合国の間で行われた内戦の「南北戦争」を指します。
アクセル・ROのエピソードで招集された戦場はこの南北戦争で、アクセルは南部のアメリカ連合国側に属していたとみえます。
まとめ
アクセル・ROのスタンド「シビル・ウォー」は直接的な攻撃力は無いようにも見えますが、「過去の罪」という誰もが抱える弱みに漬け込むことと、過去のことなので一度能力にはまると逃れることができないので攻略が困難なスタンドです。
作中ではジャイロもホットパンツもなすすべが無く、ジョニーの「漆黒の心」が無かったら全滅というところまで追い詰めた強力なスタンドと言えそうです。
超有名なバンド、「Guns N’ Roses」のボーカリスト、アクセルローズと楽曲の「シビル•ウォー」がそのまま名前で使われていたのも印象的なキャラクターでした。
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